第13話 書き上げること、書き続けること

たまにアドバイスをもとめられることがあります。「自分の小説に問題はないか?」「どこを直せばよくなるか?」というアドバイスです。でも、それは無理という説明を書いておきます。

ほとんどの人は小説を書いている時、書き終わった時に「これでいいんだろうか?」、「おもしろいのだろうか?」と考えると思います。複数の編集者に訊ねると、「誰でもそうです」という答えでした。そして、決まって言われるのは「でも、立ち止まらず書き上げなければスタートラインに立てません」です。

他の人に読んでもらってアドバイスをもらうことは役に立つこともあります。しかし、それは解決にはならないと思います。なぜなら、すでに書いたように「よい小説」や「売れる小説」を見分けられる人などいないからです。アドバイスをもらっても、それが「よい小説」や「売れる小説」につながらないとしたら、なんのためのアドバイスでしょう? 人に読んでもらえることはうれしかったり、はげになったりします。それ以上でもそれ以下でもないと思います。

プロの編集者なら意味のあるアドバイスをくれる可能性もあります。しかし、彼らが意味のある判断をできるのは、「このレーベルに合っているか」、「自分がプッシュできそうか」くらいでしょう。ほとんどの人は、「よい小説」や「売れる小説」を判断できないはずです。
このへんの話は下記にくわしく書きました。

第12話 完成度の高い小説、出版してもらえる小説、売れる小説の違い
https://note.com/ichi_twnovel/n/n9271adf7622b

たいてい私にアドバイスをもとめる人は、その前に私が読んで感想を伝えた人です。私の感想とは私が好きな箇所を言うだけなんですけど、それ以上のことは言えないし、それ以上は求めない方がいいと思います。
なぜなら「よい小説」や「売れる小説」を判断できる人はこの世にはほとんどいないからです。自分には、それができると言っている人はほとんどの場合、できないのです。

蛇足ですが、ラノベ界に君臨する電撃でもベストセラーでアニメ化までされた
小説をぱくった作品を最終候補にして、デビューまでさせているのです。プロの編集者だからといって作品と真摯に向き合っているか疑問です。くわしくは下記。

第3話 使い回しの考察 確認の連絡をもらったことが2回あります
https://note.com/ichi_twnovel/n/n416b563951ac

「投稿戦線 1年9カ月投稿96回、受賞2回、最終候補6回!」トップ
https://note.com/ichi_twnovel/m/mc132313c831e




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一田和樹のメモ帳
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