【投稿】髪を染めた日
今日は投稿にチャレンジ。
テーマは【髪を染めた日】
私が初めて髪を染めたのは大学一年生の時。
それまで髪を染めることどころか、化粧や装飾品、服を含む美容全般に疎い女子だった。
そんな私もさすがに大学生になったら、どスッピン・部屋着に近い楽な服で過ごすわけにもいかなかった。
それに、せっかく地方から都会に出てきたのだから、高校デビューならぬ『大学デビュー』をしようと思い立った。
そこでまず手をつけたのが髪だった。
私は当時結構な長さのロングヘアだった。そこでミディアムほどに切ってもらいつつ、髪色を茶色にしてもらった。
人生初のカラーリングは、それに要する時間の長さやパーマ液の痛み、独特な匂いに驚くばかりだった。
しかし、いざ髪を染めた自分と対面した時、それらは全部吹き飛んで「わぁ〜」という言葉が出た。
その「わぁ〜」には色々な意味がこもっていた。
根が真面目で、高校までは校則で髪を染めることは禁止されていたので、ちょっといけないことをしたような、親にもらった身体に手を加えてしまったというような、ちょっとした罪悪感、
単純に髪色が変わったことに対する驚き、
田舎らしさがなくなって都会っ子に近づいたかも!という変化に対する喜び、
綺麗にしてもらうという体験をした幸福感など。
色々なものが混ざっていた。
そこからは徐々に色味が明るくはなったが、茶系から変えたことはなく、ブリーチもしたことはない。
それから幾度となく髪を染めてきたが、歳を重ねるごとに白髪を目立たなくするという目的に変わり、だんだん髪を染めることに対する喜びはなくなっていった。
自分の意思で、自分を変えたいと願い、その手法の一つとして髪を染めた、その初めての時の感情を超える経験はしたことがない。
今一度その時の感情を思い出し、今の自分はサビついている…と感じた。
今、自分より他のものに注力しているという証拠であるとは思うが、今一度自分の身なりを整えることをしてみようかなと思った。
髪は女の命。
そんなことをCMで聞いたことがある気がする。
私は化粧は苦手だが、髪には少しこだわりがある。
この春、少し出遅れたが新たなスタートを切る為に、美容院に行って染めてもらおうかなと思った。
どんなスタートを切るかは決めていないが、染める色によってどんな気分になるか変わるだろう。
それを決めるのはその後でも良いと思う。
髪を染めると、心も新しい何かに染まれる。
あの頃を思い出して、もう一度、自分の素直な気持ちのまま生きてみたいと思った。
美容院、いつ空いてるかな。