【エッセイ】一汁三菜の日
今日は『一汁三菜の日』だそうだ。
早速だが、その詳細を調べたので下記をお読み頂きたい。
※参考にさせていただいたサイトが大変分かりやすいので、今日は引用多めでお送りする
※同サイトに載っていた画像も貼っておく。
私は栄養科卒で、食文化の分野に興味があったこともあり、この手の話題には大変興味がそそられるのだが、『一汁三菜』がすぐ分かる方はどの程度いらっしゃるだろうか。
このように、ユネスコの無形文化遺産に登録されたことで和食について詳しく知った方もいらっしゃるかもしれない。
もしかしたら、日本のことを好きな外国の人達の方が『一汁三菜』を実践されていたりするのかもしれない。
日本は昔から、海外から漢字や医学、政治の制度、文化など様々なものを学び、それを自国に合う形に融合させ発展させてきた国。
それ故に、日本独自の文化として認められるものは貴重かもしれない。
そんな世界にも認められた和食の中の一つに『一汁三菜』という考え方はある。
とても似た言葉に『一汁一菜』というものもある。
かの有名な料理人の土井善晴さんも以下のようにお話しされている。
※ご興味がある方、詳細をお知りになりたい方には
以下のサイトをご覧下さい
私は出来ることならば『一汁三菜』を実践したいと思っている(お皿への盛り方やお皿自体にも食事の楽しさを感じるため、複数のお皿を使うという意味でも)。
しかし、この『一汁三菜』が良しとされていた時代はもう昔の話だ。コレを家庭でしかも毎食実践するにはなかなか骨が折れる。
現代の家庭状況などを鑑みると、私も『一汁一菜』の形が合っていると考えている。
ただ、これらはどちらが良くてどちらが悪いということではないので、その点はお分かりいただいた上でお話を進めたい。
どうしても食卓に品数多く並んでいる方が豪勢・贅沢という印象を持ちがちで、それこそが裕福や富の象徴という考え方を持ってある方も少なくないだろう。それ故に、品数が少ない=質素・貧しいと思う節があるかもしれない。
しかし『一汁一菜』と検索してみてほしい。
とても質素だなんて全く思えない、食欲をそそる料理の写真がズラリと並んでいることと思う。
この『一汁一菜』も本来の形から時代に合わせて変化をしているのだ。
外食でも定食屋さんに行けば、自然と一汁三菜は完成されているだろうが、家での食事はどうだろうか?
※豆知識※
外食の対になるものとして、家で作った食事を内食(ないしょく)という。
買ってきたものを食べること、つまりは家でテイクアウトやデリバリーでとる食事を中食〔なかしょく〕という。
・カップラーメンだけ
・うどんやラーメンだけ
・ご飯とメインだけでサラダはなし
・久しく汁を用意した記憶はない
…なんてこともあるかもしれない。
忙しい時、疲れている時、病気の時は仕方がない。
ところがこの状態が続くと身体が心配だ。
よく不足しがちと言われる野菜をプラスしたり、発酵食品を意識的に取り入れたいところだ。
※豆知識※
野菜は一日350g摂取するのが望ましいとされている
しかし、それについても考えて準備すること、そしてそれをちゃんと食べ切ることがどれだけ大変なことかは私自身も経験があるのでよく分かる。
そこでオススメしたい栄養バランスを考える方法がある。
それは【色】だ。
食材には様々な色があるが、それらを大きく五つの色に分けて、何色揃えられたかで判断するのだ。
揃える色は、赤、白、黄、緑、黒の五色だ。
初めはなかなか難しい。しかし、少し気をつけるだけで私の食事は大きく変わった。
もしかしたらあなたの食事にも大きな変化をもたらすかもしれない。
色を気にするところだけでも、まずは試してみていただきたい。
※各色に該当する食材など、詳しくは下記をご参照下さい
私の食事は、栄養バランスに加え、食卓は華やかになり、食欲が湧いてきた。
初めは赤はプチトマトを置くだけ、白は豆腐を皿に盛り、ネギを散らすだけだった。
その内、豆腐には上に乗せるものでアレンジが効くことを発見し、生姜の甘酢漬けをのせてみたり、ごま油と塩だけでサッパリいただいたり、ひじきの煮物と混ぜて白和えのようにしたり。
コレだけでもいろんな色を取り入れられるようになった。
今度は何をのせようかと考えたり、余っている食材をどうにかできないかと考えたり。本当に大きく変わった。
以前は豆腐の小鉢など置くことすらなかったのに、だ。
私達の体は食べたものから作られている。
聞けば当たり前のことと思うかもしれないが、毎食そのことを気にして食事をしているのはアスリートくらいだろう。
皆が皆三食全てにそこまで気にかけて食事をしているわけではないだろう。
世界に誇る和食の文化。
『一汁三菜の日』という今日の日を境に、ほんの少しだけ、体のことを考えてみてはいかがだろうか。
食べることが大好きな、お節介おばさんの戯言でした。