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【日記】真っ白けっけ

皆さん聞いたことありますかね?
「真っ白けっけ」という言葉。

『真っ白け』と同じ意味ですが、『真っ白けっけ』というのはどうやら愛知辺りの方言のみたいですね。

私は愛知に縁はないのですが(私が幼い時に父親が一時期単身赴任していたくらい)…『真っ白けっけ』はつい口をついて出ることがあります。

『真っ白け』は方言ではないようなので、それは周知されている言葉として話を進めますが、使い方は『真っ白け』と同じです。

例えば、お菓子作りで小麦粉の袋を倒してしまい、『エプロンが真っ白けっけ』とか、雪が降って『屋根が真っ白けっけだね!』とか。
こうやって書いていると大人同士の会話よりは幼い子に対して使う機会が多い気もしますが、一人で心の中で言葉を思い浮かべる時や子供達に言うときに出てしまう感じです。
(ちなみに真っ黒けっけという使い方もします。でも白と黒だけかな?)

縁のない地域の方言がどこから私の耳に入って使うようになったのか、見当がつかないのはちょっと驚きです笑

※私は生まれは広島ですが、一年ちょっとで千葉に引っ越し。幼稚園の年長さんから愛媛に引っ越して以来、高校卒業まで長く住んでいました。
家では両親が広島生まれなので、広島弁が飛び交い、私と姉は愛媛の学校で友達からうつった愛媛の方言で話をするという方言の飛び交う家でした笑。
なので、私自身はほぼ広島と愛媛の方言がベースですが、話し始めるころに千葉(東京に程近い場所)にいたこともあり、ゴリゴリの方言というわけではなく標準語もあまり違和感なく使えているようです。
(ゴリゴリ標準語の方によると、所々で出る方言で地方出身だとバレますが、それまで気付かなかったと言われる程度には使えている様子…笑)

しかし、どことなく感じていたのは、私はどうやら古い言い回しが多いようだ…ということ。
私は学生時代、苦手意識があってほとんど本を読まなかったので、本ではなさそう。
家の中では先程説明した通り、方言は飛び交っていましたが、広島弁も愛媛の方言(私が住んでいた地域のもの)も、語尾が少し変わるくらいで特別、言い回しや表現が古臭いわけではありませんでした。

どこでどう身につけたのか…
怪奇現象並みに不思議でなりませんが…汗、
私のアンテナが、どこかで見聞きしたそういう言葉を『自分の感情を的確に表してくれるものだ』と判断して取り入れていったんでしょうね。
(古文や漢文が好きだったから、そういうところから引っ張ってきたのかな…?テストの点数は悪かったけど…笑)

自分が触れてきたありとあらゆるもので今の自分が構成されているというのは本当に面白いものだなと感じます。
私は親の転勤による引っ越しが何度かあったこともあり、ベースに色んなものが混じっている感覚がありますが、
幼い時はそれがどこにも所属できない感覚に繋がり少し辛く感じる時もありました。
しかし今となってはそれが他人と違う自分の色になっていると思うと良い経験をさせてもらったなと思っています。

誰しも触れてきたものは他の人とは違うのが当然で、例え同じ地方・部活で長く共に過ごしてきた友人が居たとしても見ている景色や通すフィルターに違いがあってそれがその人の色になるわけですよね。

他人とのベースの違いやフィルターの違いが良い方向に働くことも、時には望んでいない方向に働くこともありますが、私はそれを笑ったり否定したり蔑んだりする人にだけはならないようにしようと思っています。

その感覚があまりに違うと理解するには時間がかかるでしょうし、それによって自分が傷つけられたりした場合はそう簡単にはいかないでしょうけれど…
相手の見方が一般的に良くないフィルターだったとしても、そうならざるを得なかった壮絶な状況や体験があったのかもしれないと思うと、安易にそれを否定できないなと思うのです。

自分がそれによって傷ついた場合以外は、
危険な場合は時には触れずにスルーしたり、
危険がない場合は、自分と相手の違いに上下をつけずに対等なものとして見て、何がその違いを生んでいるのかのベースまで知って、今までとは異なる新たな見方を学ぶ姿勢が持てたらいいなと思います。


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