ジュリアーノ熊代「have do getで英語は9割伝わります!」
・本書は、日本人の父とブラジル人の母を持つハーフで、見た目は完全に外国人だが、生まれも育ちも純日本(東京都日野市生まれ、和歌山育ち)なので、英語はまったく話せなかったが、現在は1000人以上の生徒に英会話を直接教え、独自のメソッド「ヤマトイングリッシュ」を確立した英会話講師の著者が、とっさに英語に強くなる方法を紹介した1冊。
・いつまでたっても話せない原因は
①実践力
②語彙力
③文法力
が力不足であるから。
実践が足りないと、単純な英文すらとっさに言えない。語彙が足りないと、「あの単語なんだっけ」とよく止まってしまう。文法理解が足りないと、英文作成のプロセスがわからず、フリーズするなどといった事態が起きてしまう。
大切なのは、レベルに合わせた内容で、実践、語彙、文法の3つを同時に鍛えることなのだ。
(3つを同時に鍛えれば4ヶ月後にぺらぺらも夢じゃないとのこと)
・実は日本人の語彙力は世界一。英語の日常会話に必要な単語数は、2000語だと言われている一方、日本人が自然に会得している英単語の数は、3000語以上である。
・実践力アップには、オンライン英会話を使い倒すこと。オンライン英会話は、24時間どこでもできる、コスパ最強の素晴らしいシステム。ただし講師はプロではない場合も多く、学習プランや課題は自分で考える必要がある。ポイントは、継続と主導権。各回の目的(使いたい表現や話題)を決めてから挑まないと、何を話していいかわからないうちに終わってしまい、上達につながらず、効果を実感できないと継続も難しくなる。本書では、
✳︎各レベルでのオンライン英会話の使い方
✳︎各レベルで実践中に気をつけるor気にしなくていいポイント
✳︎実践前後の自主学習におすすめの教材や学習法
を提案している。
(詳細は本書をご覧ぐださい)
・日本人は膨大な数のカタカナ言葉を知識として持っている。分断された英語と日本語をつなげるのに効果的なのは、「日常でカタカナ言葉を見開きする度に、日本語の意味を考える」習慣である。具体的には、Facebook、Twitter、Instagramなど何でもいいので、そこ投稿を出勤中、寝る前、ちょっとした休憩に3単語だけ、など少しでも大丈夫なので、そこに書かれているカタカナ言葉の日本語の意味を考えることを習慣にできると、英会話で使える単語が何の苦労もなくどんどん増えていく。
(もし日本語で浮かばない場合、手元のスマホですぐに調べられる)
・日本語は、動詞で文章が終わりさえすれば、その前の情報の順番は自由度が高く、「主語=誰が」がなくても成立する。
例
今日は新宿に家族と行くんです。
家族と今日は新宿に行くんです。
英語では、主語、動詞、目的語の順番がガチガチに決まっている。
語順が変わると簡単に意味が変わってしまうため、日本語のような自由度が全くない。
英語では、余分な情報は、後ろ後ろにつけていくのが特徴。
I go to Shinjuku with my family today.
今日は家族と新宿に行くんです。
これ以外の語順では、通じなくなってしまう。ここでも注目は動詞の位置。最初に主語、次に来るのは必ず動詞である。
語順に慣れるためには、4つの箱(S〈主語〉V〈動詞〉O〈動詞の意味が直接つながる言葉〉その他)をイメージして考えてみること。
動詞で終わる日本語。
主語→動詞という順番で始まる英語。
という2つの言語の仕組みをふまえると、日本文を英語にするには、「日本文の末尾にある動詞から訳す」ということになるのだ。
※英文を作る手順についての詳細は本書をご覧ください。
・本書では、「英文を作る手順など、語順の感覚をインストールする方法」「初心者でも実践が怖くなくなる3つのコツ」「会話のキャッチボールの楽しみ方」「be動詞の本当の役割と現在進行形について」「気持ちを伝える3つの言葉」「時制の表現の広げ方」など、英語に強くなり、怖さが消えるコツが紹介された内容となっている。
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