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大野栄一「会議の成果を最大化する『ファシリテーション』実践講座」
・本書は、
◇短期的で明確で共有共感された目標が立つ
◇目標を実現するための最適な役割と責任分担が明らかになる
などの効果がある「すごい会議®︎」のコーチとして13年以上専心し、これまでおよそ130社以上1400人以上(2022年7月時点)に指導している著者が、会議を円滑に進める「ファシリテーション」について、詳しく解説した1冊。
・ファシリテーション(Facilitation)をそのまま直訳すると、「容易にすること」「促進すること」などを意味する。
・ファシリテーションとは本来、会議やプロジェクトなどチームの活動などビジネスに限定されず、集団による問題解決、集団によるアイデアの創出、あるいは集団による学習など、あらゆる方面での知的創造活動を支援し、進行を促進する関わりのことをいう。
・つまり、ある組織が標榜する何らかの意図された良質な結果を得られるように、そのプロセスにおける活動をより促進するよう支援をしていくことをファシリテーションという。
・そして、ファシリテーションをする人は「ファシリテーター」と呼ばれ、
①その集団の意図、かつ目的を果たすための物理的側面での支援
②集まってきたメンバー間の関係の質などを考慮し、自己認識や自己開示、ひいては自己表現や自己表現を促進するための心的アプローチ
という役割を持ち、ビジネスに特化して捉え直すと、
◇目的を果たすこと
◇それに伴い組織が持つ能力の活性化と可能性を最大化する方法論
ということになる。
・会議でのファシリテーターの役割としての役割は
①目的を果たすのに役立つ価値活動を明らかにし、その活動を支援する。
②その活動をする人々の関係の質、すなわちリレーションキャピタル(関係性資本)を向上させつつ、自己という最高の資源を活性化させる。
③①と②が起こる構造と場と会話をデザインする
という3つがある。
・これを促進、サポートするためには、他の人の勇気を、あなたを含めた誰かに奪わせないこと、つまり、「勇気を喚起すること。人々を励ます」という技術が必要になる。
・「勇気の喚起」をするためには、「人間力」が必要である。この人間力を磨く唯一の方法は、「自分自身と向き合う」以外にない。
・会議におけるファシリテーターとは、その場で起こるすべての反応が今の自分を映し出しその姿を照らしてくれる鏡と理解すること。そして、他の人へもっと貢献できるように、「自分の立ち振る舞いを磨き続ける人」ということになる。
※「『人間力』を磨く具体的な方法とはどういったものか」「そもそも会議とは何か」などについても述べられているが、詳細は本書をお読みください。
・本書は、「ファシリテーターもは、そもそも何をする人か?」「効果的な『会議の準備』を知っておく」「『最初の〇〇』でその日の"会議の流れ"は決まる」「ファシリテーターとして、どのように『意見を引き出す』か」「ファシリテーターは、このように『意見をまとめる』」「意見をまとめるときに差が出る『グラフィックファシリテーション』」など、合計11章で構成されており、
◇コーチとファシリテーターと司会の違い
◇〇〇〇〇〇〇〇は冒頭では使うな
◇意見が活性化する鍵とは
◇意外と重要なホワイトボードの使い方
など、会議の成果を最大化する「ファシリテーション」の極意について解説した内容となっている。
会議での進行をされる方々にはとても役立つ本です。ファシリテーションに関わる方々は、ご一読ください。
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