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ニャン「かっこ悪くて、くだらなくて、でも安心できる。人はそれを愛と呼ぶ」

・本書は、2018年よりTwitterにて、恋愛の投稿を開始し、YouTubeやnote、Instagramでも発信し続けたところ、フォロワーが急増し、現在は、SNSの総フォロワー数が約100万人となった男性の著者が、「愛」の正体について、著者が思っていることをまとめた1冊。

01 恋人とファミレスで何時間でも話したい。親友のような関係がいい。
・著者は現在(2022年7月)、23歳だが、この歳で恋人に求めることがひとつ増えた。それは、「同性の友達といるときのような気軽さ」である。ただ、「恋人」というだけだと、いつまでも落ち着かないとのこと。
・私たちが本当に素の自分をさらけ出せるのは、親でも同僚でもなく、「親友」の前だと思っている。「親友の前の自分は、笑いのツボが浅くて、お酒を飲まなくても楽しくて、自分の失敗談で笑える。」という自分であると著者は思っている。
・自分の中にある小さな「お金がかからない幸せ」を共有できる人がいると、人生にまたひとつ彩(あやど)りが増すだろう。

02 出会ったばかりの頃や、付き合いたての頃の気持ちは賞味期限付き。
・新鮮な感情は、時間と共に失われていくもの。それは、「試練」のように感じる。つまり、「素の2人でも一緒にいられるのか?」と試されているような感覚だ。
・付き合い始めた時期が楽しいのは、その人の中身と向き合っていないから。ラクだから楽しいのだ。
・相手と向き合っていくと、以前よりいいところが見えなくなり、胸が締め付けられる感覚も減っていくが、素面(しらふ)になってから「この人と付き合ってよかった」と相手を知っていく気持ちは、付き合ってすぐに感じる軽い気持ちとは、まるで重さが違うだろう。その重みこそ愛だと思う。
・ドキドキしなくなった瞬間からら恋を愛に変える試練は始まっているのだ。ドキドキする恋は誰とでもできるけど、安心感でいっぱいになれて、心が落ち着く愛は、誰とでもできるわけではないのだから。

06 仕事もできる、友達もいる。でも恋愛が続かない人へ。
・仕事ができて、交友関係がうまくいっているのに、恋愛はからっきし続かない人の特徴とは
①待ちの姿勢
②理想が高い
が面白いほど当てはまる。そして、「いつか運命の人が現れるから」と口をそろえて言うのだ。
・著者の周りにはそういった方々が何名かいて、彼らと10代の頃から関わっているが、20代になっても運命の人は現れていない。それどころか、恋愛をまったく経験していないので、人間性が相対的に幼くなっている。
・人間には、恋愛からしか学べないものがあるのだと感じる。いつまでも理想の人を待つのは結構だが、その理想の人に見合うだけの努力をせずに生きた結果なので仕方がない。
・理想の人としか付き合えない人間は、結局誰とも付き合えないため、頭の中だけに存在する理想の人を追い求める悪循環に陥る。やはり、価値観が固まらない若いうちにたくさんの人を知り、「理想の人などいない」という真実にたどりつかなければならないだろう。

11 他人の声なんて関係ない。心の声にしたがえば、自分自身が成長する。
・誰かを好きになったら、他人の声より心の声を聞きなさい。世間体を気にしてする恋ほどつまらないものはないからだ。周りから不幸に見える恋でも、自分自身が幸せなら、それでいい。それが一番いいのだ。
・どんな人も、好きになる人の種類が徐々に変わっていくもの。痛みや悩みを経験して、どんな人が自分を雑に扱うのか、どんな人が自分を大切にしてくれるのか、だんだんとわかってくる。だから、どんな恋をしても、そのときのあなたに意味がある。他人の声にしたがうよりも、「一緒にいたい」と思う自分の心の声は、迷わず耳を傾けなさい。

・本書では、「好きになることはできても、愛し合うことは、誰とでもできることではない。」「「好き」の先に、信頼と安心がある。だけど、相手に求めすぎてはいけない。」「素を出せる関係とは、お互いが、ありのままを認め合える関係」「本当に大事な人なら何度嫌いになってもいい。結局また好きになれるのだから。」「この先どうあっても、2人で築き上げていく絆、それをきっと愛と呼ぶんだろう」という章で構成されており、「16 愛し方は人それぞれ。否定したり、比較したりしてはいけない。」「31「一緒にいてラクな人。」とは、どんなことに対しても相続力がある人。」「45 浮気には、許すべき浮気と、許せない浮気がある。」「56 離れないための10ヶ条。そして、喧嘩しないための秘訣。」というお互いに"素"を出しながら理想の関係を築くヒント64が紹介された内容となっている。

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