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小椋浩一「人生が好転する『易経』の言葉」
・本書は、キャリアの絶頂期に新規事業で大損失を出し、居場所を失い、絶望のなかで『易経』研究の第一人者と出会い、人生観が180度変わり、現在は本業にて全社横串の次世代リーダー育成を任され、副業では作家や研修講師、易経研究家として活動する著者が、未来を予測するため、変化のパターンとその兆しをとらえて、この世のすへてを整理しようとした『易経』の各爻の内容すべてをかみ砕いて、「二行の問い」にしてまとめた1冊。
・「易経」は今から約三千年前、当時の中国大陸を中心とした黄河文明に生まれた「陰陽思想」の活用法が書かれた本だ。科学の発展など、生活や考え方の変化があるごとにも追記されるようになると、辞書や百科事典としても使われるようになった。
・その点から「易経」は、「読む本」でもあり、「永遠に書き続けられる書」ともいえる。
・「易経」には64卦あり、このいずれかをヒントに、未来への変化の兆しや、それに対する対応を考えていくことになるのだ。
「易経」の言葉と問い(一部)
07 地水師[ちすいし]
人を正しく評価しよう。それが信頼の核だから。
・大人の模範として、指導者や親になれば正しく強くあらねばなりません。あなたの姿を見て、組織やチーム、家族が動くからです。まずは強い信念を持つことが大切です。
・信念は「人に対する正しい評価」という形で皆に伝わります。それがブレない軸であり、あなたという人物そのものだからです。
・「人の上に立つ者は、自分の好き嫌いを表に出してはならない」(韓非子)
・単なる好き嫌いを超えた信念があれば、評価も正しくできるはずです。
※「評価の徳」によって変化を生むための6つの問いについても記載されているが、どのような問いであるかについての詳細は本書をお読みください。
・本書は、「『易経』の言葉と問い」「『易経』7つの教え」という2部構成となっており、
13 天火同人[てんかどうじん]
強いチームをつくるなら、志の共有とオープンな話し合いを徹底しよう。
21 火雷噬嗑[からいぜいこう]
罰がなければ罪は繰り返される。時には思い切って、罪を噛み砕こう
35 火地晋[かちしん]
進む資格があるなら進もう。進むことによって見えてくるものがある。
といった人生が好転する『易経』の言葉64が、「各卦のテーマ、解説、6つの爻の問い」としてまとめられたものとして収録されている。
・第一部にて「易経」の教えと問いを原典順に紹介しているが、辞書として調べやすくとも、「読む本」としては読みづらいかもしれない。
・そのため、第二部では全体のポイントを7つのステップとしてまとめている。最初のステップは「視野を広げる」だ。
・まずは視野を広げ、自分を客観視できるようになること。そのためには、自分の常識を捨て、違う存在を受け容れる必要がある。少なくとも、肌の色や、信じる宗教・考え方などの違いで人を差別するようでは、人生の好転からは遠ざかる。
・現在直面していることを見るだけでなく、世の中の多くを知り、「裏」や「先」も読めるようになることで、次の段階へと進むことができるのだ。
※「視野を広げる」を含む7つのステップを知りたい方はご一読ください。
易経の言葉を通じて、自分の中にある「迷い」を晴らしたい方は手に取ってみてください。
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