兼松 佳宏 「beの肩書き 「人生の肩書き」は、プレゼントしよう」
・本書は、勉強家で、空間づくりの手法「スタディホール」研究者として、教育分野を中心に活動している著者が、「私はこんな人です」ということを表現する「beの肩書き」について解説し、それを見つけるための一冊。
・「beの肩書き」は「私はこんな人です」ということを表現するための肩書き。「beの肩書き」があると、あいまいな「自分らしさ」を言葉にできる。それによって本当にやりたいことを整理できたり、進むべき方向に自信を持てたり、自分の過去を愛せるようになったりする人もいるかもしれない。また、企業や地域コミュニティなど組織に応用することによって、より深いつながりが生まれるなどの成果が出ている。
・「beの肩書き」を見つけるには、これまでの自分の原体験がヒントになる。得意なこと、情熱を傾けること、いつか果たしたいことなど、これまでの原体験を振り返ってみることが大切。
・「beの肩書き」を見つける手がかりは、個人的な充実のある活動を行なっているときに感じられる一連の経験」を意味する「ユーダイモニア」を見極めること。そのポイントは、「能動的かどうか」「内発的かどうか」である。「つねに自分の活動にどうつながるだろうか」という創造のためこ思考回路が働いていることや、流行に左右されることもなく、さまざまな事情でいったん優先順位が下がってしまったとしても、「機会があればもう一度再開したい」と求める感覚があり続けるということ。快楽としての幸福感のヘドニアもあり、そのヘドニアに依存しすぎず、ユーダイモニアを忘れないことが大切なのである。
・ユーダイモニアをめぐる問いかけ
①自分では当たり前でも、2人以上から「すごいね」と言われたことは?
②こういう瞬間こそが幸せだなぁ、と思うことは?
③時間が経つのも忘れてしまうくらい、情熱を持って取り組んでいることは?
などなど。
・本書では、「beの肩書きの概要(doの肩書きの違い)」「あの人(ジョーカー・発酵デザイナー)のbeの肩書きについて」「beの肩書きの見つけかた」「beの肩書きのワークショップのやり方(ひとりで編・みんなで編・応用編)」「さまざまな「beの肩書き」の事例紹介」など、自分の生き方を見直したり、自分自身に確信を持てたりすることができるような内容となっている。
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