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高橋貴子「いつも価格設定で悩むあなたに贈る 感情価格術」

・本書は、女性の自立と自宅教室開業を支援し、自由な思考で未来を創るビジネスマインドを伝える「"飛常識"な経営コンサルタント」である著者が、売る側も買う側も幸せになれる値決めの本として、新時代の価格術を紹介した1冊。

・一般的な価格決定方法として、
①原価積み上げ方式
②競合他社比較方式
の2つがシンプルかつポピュラーである。
・①の「原価積み上げ方式」とは、原価に必要経費を加えて、これに利益を上乗せして商品やサービスの価格を決める方式である。
・②の「競合他社比較方式」は、原価積み上げ方式で価格を付けたあとに、「競合他社」の価格を見ながら自社の価格を決める方式である。
・この2つの価格決定方法は、決して間違っているわけではないが、必要最低限の考え方、つまり「赤字にならない」レベルで最低限知っておくべき価格設定法である、というくらいの話である。
・この方法で値決めをしてしまうと、そのあとに待っている道は「廃業」もしくは「趣味化(赤字覚悟で収益性は求めない道)」の2つのどちらかになってしまうのは明らかであると著者は語る。

・著者は、開業当初、自分の教室が「利益もある程度確保できて継続できる価格(自分が欲しい金額)」として価格設定することができた。これは、「価格に対するマインドブロックがなかったから」である。
・この経験から、著者は「女性は感情で価格を決める」ほうがうまくいく」と感じている。
・人は、安くても自分にとって必要ないものは買わないし、高くても必要なものであれば買う。売り手は本来、「自分が付けたい価格でも喜んで買ってくださるお客様の人間像を想定すること」を使って考えなくてはいけない。
・この部分を真剣に考えることなく、安直に価格を付けてしまう方が多いから、その後値上げもできず、利益も出せずに廃業してしまうほうが多いのだ。
※売り手、買い手の「感情価格」についての詳細は本書をお読みください。

・本書では、『「価格は感情で決まる」という値決めの法則』というプロローグから始まり、「ロジカルな左脳型価格とエモーショナルな右脳型価格の違いとは」「買う人目線の感情価格〜購入プロセスは心理戦〜」「売る人目線の感情価格〜迷わない販売価格の決め方〜」「買う人・売る人も幸せになれる感情価格の値決め法」「感情価格の決定を邪魔する「売る人のマインドブロック」解除法」「感性豊かに生きるためのお金との付き合い方」というプロローグ、エピローグを含む合計7章で構成されており、「感情で価格の呪縛から解放される」価格決定の方法が紹介された内容となっている。

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