高橋貴子「いつも時間がないと悩むあなたに贈る感情時間術」
・本書は、女性の自立と自宅教室開業支援し、自由な思考で未来を創るビジネスマインドを伝える「"飛常識"な経営コンサルタント」の著者が、「感情で時間を管理する」という従来の「左脳型引き算思考」ではなく、「右脳型足し算思考」という今までとは全く違う時間管理の考え方ならびに、画期的な時間術を紹介した1冊。
・本書で紹介する「感情時間術」は、物理的に時間が増える方法でもなく、細切れの時間をぎゅうぎゅうに詰め込んで時間を有効活用する方法でもない。
・ひと言でいうなら「時間の長さを感情で錯覚させる」というのもので、この方法は、「時間をとらえる視点を変える」ことになる。この方法は、「時間をとらえる視点で変える」ことになるので、その手法に手帳もアプリも要らないのだ。単純に「自分が感じる時間の感覚を変えるだけ」だからだ。
・まずは、時間を擬人化する感覚を持ってみること。時間を感情でとらえるときに最初に知っておいてほしいのは、まず「ご自身の感情の内観」である。「嫌な人」と「嫌な時間」はイコールになっている。逆に「愛する人」=「大好きな時間・愛おしい時間」になっているに違いない。恋人と一緒にいる時間は、「短くても幸せ」なのである。つまり、感情で時間の長さが変わるのである。
・「感情の内観」に大きな影響を与える状態を「感情時間術」では扱う方法として、
●嫌な時間はクロノス時間(物理的な時間)で扱う
●幸せな時間はカイロス時間(感情的な時間)で扱う
ようにすることが述べられている。具体的にいうと、クロノス時間を過ごすときには感情を極力入れず、逆にカイロス時間を過ごすときには、感情を解放して幸せと充足感を味わうのだ。この感情時間のコントロールが、時間を切り分けながら使っていくときに、とても大きな役割を果たすことになる。
※クロノス時間、カイロス時間の詳細については本書をご覧ください。
・感情の切り替えの速さも、時間のコントロールに直結する。負の感情はまず「なるべく早く切り離すこと」。この感覚を持たないと、いつまでもやるせない思いを引きずり、挙句の果てには、やるべきこともてきない、手につかない、という状況を引き起こしてしまう。その結果、スケジュール管理が破綻するのだ。
・なので、いくら事前に予定を入れていたとしても、その予定が自分の思惑どおりに進まない事態に遭遇したら、いくらでも「簡単に計画が破綻してしまう」。だからこそ、スケジュールどおりに時間をうまく使いこなしたいと思うなら、「感情のコントロールが先」なのである。
・時間を擬人化すると、対人関係に置き換えることができるので、本質的に管理すべきポイント(クロノス時間とカイロス時間)が理解できるようになる。そして、2つの時間を理解すると、主体的に時間のコントロールができるようになるのだ。
・本書では、プロローグの「「あと3時間欲しい」は感情で叶う!」から始まり、「やりたいことをまとめてこなせるレイヤー時間 感情操作で時間を重ねる3つのパターン」「時間を立体にして、さらに1時間増やす 感情を使って時間を立体化してみる」「「時間の温度」を組み合わせて心のバランスをとる」「やりたくないこともふわりと終わってしまう!「やりたくないこと」は3つのやり方で手放す」「時間を奪うあの人、そしてあなた あなたの時間を奪う人は2種類いる」エピローグの「明日から優雅な時間が流れていく」というプロローグ、5つのレッスン、エピローグで構成されており、「時間温度のパランスを取る方法」「ネガティブな感情時間を中庸な状態にする方法」「あなただけの感情時間のレシピのつくり方」「時間を奪われるパターンとは(他人・自分自身)」といったやりたいことが全部叶う「感情時間術」が紹介された内容となっている。
「おわりに」では、時間管理を確実に現実化するために必要なモノが紹介されています。その詳細については、本書をご覧くださいませ。
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