新井和宏「あたらしいお金の教科書 ありがとうをはこぶお金、やさしさがめぐる社会」
・本書は人生100年、どんな変化があっても楽しめる自分であるために著者が書いたお金について考える1冊。
・お金が生まれた理由は大きく分けて2つあるが、ものとものとを交換する「物々交換」からスタートしている説明が一番わかりやすい。それから価値が高く、少ない量で多くの価値を運べる金属か、便利であることから、お金の主役はしだいに、金や銀、銅のようなもの(具体的には小判)などに変わっていった。さらにそこから偽物の小判と交換しなくするために、紙のお金(紙幣)が誕生した。
(最近では仮想通貨が扱われているが、詳しくは本書をお読みください)
・クレジットカードのキーワード3選
①キャッシング=クレジットカードでお金が借りられる魔法のような機能。コンビニのATMで簡単に引き出せるものだが、キャッシングは最大20%の利息を払う借金である。
②分割払いリボ払い
(例)25万円のパソコンを払う際、支払い回数で指定し、10回に分けて月2万5000円払うのが分割払い。金額を指定し、月2万円なら払えそうなので、13ヶ月払うことをリボ払いという。これらも手数料を15%程度払う借金である。
③限度額(利用可能枠)
・カードのショッピングで利用可能枠が50万円の場合、「50万円も買い物ができる」ではなく、返済できる範囲内で使用すること。
・「どのくらいのお金があれば人は幸せになれるのか?」の答えは人それぞれ。「お金は現代社会において不幸にならないためには大切だが、お金を持っていれば幸せになれるわけではない」という本質を理解しておいてほしいことを理解してほしい。実は、年収が高くても低くてもあまり幸せに変化はみられず、収入にたいすふ満足度が高い方が幸せだったらするり人は年収が高くなると、それに合わせて生活を変えていくので、年収400万円でも年収800万円でも、お金の使い方の方が重要。浪費しているのか、活きたお金の使い方をしているかによって心の満足度は変わっていく。
本書では、「お金ってなんだろう」「お金にできることできないこと」「幸せなお金の集め方」「幸せなお金の活かし方」「お金の動きをつかむと何がみえるのか」「これからのお金を考える」というお金と社会の関係性について考える内容となっており、かわいいイラストでわかりやすく紹介している。
読み終えた後に、『「お金のために働く」から「自分を生きるために働く(お金を手に入れる)」という違いを感じ、将来に役立ててもらえたら幸い』と著者は語っている。
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