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浅野忍土「事業を最速でスケールさせるフランチャイズの始め方」

・本書は、中古車販売をはじめ、小規模デイサービス、幼児教育、放課後等デイサービス、女性専用フィットネスなどのFC本部新規立ち上げや体制強化にかかわり、13年間で600店舗以上の加盟店開拓を実現した著者が、フランチャイズ(FC)の基本ならびに、成功に導くための選び方などについて紹介した1冊。

・フランチャイズは、ノウハウを売買するシステムである。ある特定のサービスや商品だけに限定されるビジネス手法ではなく、ほとんどすべての業種・業態に適用できる経営手法であり、ビジネスシステムの一つである。
・また、業種・業態だけでなく、経済の状況や環境の変化にも柔軟に対応できるのが特徴。そのため、新型コロナウイルスの感染拡大時も柔軟に変化し、売上を落とすどころか増やしている企業も少なくない。

・フランチャイズに加盟する前に、まずは「なぜ、その事業に取り組むのか」を考えること。
・フランチャイズに加盟する前に、理念とビジョンを軸に、事業を選定する理由は、万が一、事業がうまくいかなかったとき、その事業に取り組む理由が「収益」だけの場合、経営者として経営する原動力を失うおそれが高いからだ。
・価値観や理念、そしてビジョンに基づく強い想いが、困難を打破し、経営者として、そして事業も成長させる力となるのた。

あなたを成功に導くフランチャイズの選び方
・フランチャイズ事業において、店舗数やチェーンのネームバリューは重要な指標であるが、収益以外にも「FCを通じて、あなたの会社が経営上、得られるものは何か?」を考えていただきたいと著者は語っている。あなたの会社の企業理念、そしてビジョン実現の手段としてFC加盟を行うのであれば、FC事業だけでなくあなたの会社全体の経営も、より良くしてくれるFCを選ぶべきなのだ。
・自社の経営に良い影響を与えてくれる事業かどうかを見極める視点を持つことが、「成功に導くFC選び」の一つなのだ。
※その事例として、焼肉店の「牛角」が取り上げられているが、詳細は本書をご覧ください。

・また、フランチャイズ事業において「自身の能力の見極め」が大切だと著者は考えている。
・経営者としての価値観に合致した分野で、自身が保有する能力と、さらにはその事業が求める必要能力とを一致させることで、事業は成功へと導かれる。
・「もうかりそう」「話題だから」という理由も、事業選定の基準だが、打算だけで選んだ結果、撤退する姿(事例)を著者はこれまで何回も見てきた。
・もちろん収益は大切なので、もうからなくてもいいと言っているわけではない。収益以外にも「企業理念やビジョンを実現する手段とする」「自社の経営に良い影響を与えてくれる」、そして「自身の能力や価値観に合致する」という視点を持つことが重要である。
※その他にもFC事業の大切なこと(「どの段階のFC事業に参画すべきか」「FC本部を選ぶ最後の決め手」など)が書かれているが、詳細は本書をご覧ください。

・本書では、「今こそ、フランチャイズを」という序章から始まり、「あなたを成功に導くFCの選び方」「FC加盟で、あなたの経営は加速する」「そもそもFCとは何か、基本を学ぶ」「あなたもFC本部として成長できる」「加盟店の成功なくしてFC本部の繁栄なし」「FC展開のその先へ」という章で構成されており、「50年間の経済危機を乗り越え、進化し続けるFC業界」「FC事業の成功要因を見極める」「企業体質を改善できるFC加盟」など、失敗しないフランチャイズ選びや事業運営、自らが本部となって成長する方法までを指南した内容となっている。

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