紀乃のりこ「宇宙人保育士が伝える!心がちょっと軽くなる子どもとの関わり方」
・本書は、システムエンジニアとして就職するが、子どもと直接かかわりたい想いが強くなり、退職し、その後は保育士資格を取得→2年間で5つの小規模保育園を創った宇宙人保育士の著者が、子育てがラクになる子どもとの関わり方について解説した1冊。
・子育ては"放牧"と思うくらいがちょうどいい。この「放牧」とは、子どもを「放ったらかし」にするということではなく、「大人が子どもと関わるうえで、ちょうどよいバランスを示す言葉と思っていただけたら嬉しいと著者は語る。
・柵(枠)はあるものの、自由を感じられる広々とした場所で、
◇生きていくために必要な水や栄養が十分に用意された安全な場所
◇子どもと関わる大人が、子どもに対し、過干渉にも放ったらかしにもなり過ぎない状態
というのが著者の考える大人と子どもの関わり方のバランス(放牧)の状態である。
・できるだけ安全な環境の中で、放牧的に子どもを見守っていると、子どもはら心身ともにのびのびと育つ。
・子どもへの影響だけでなく、子育てに関わる大人たちが子ども自身が持って生まれてきた「生きる力」や、その子の「才能」にも気がつきやすくなる。
・その気づきによって、子どもを信じる気持ちや、子どもを誇らしく思う気持ちが増えていく。
※著者がおすすめする「放牧型育児」のメリットの詳細については、本書をお読みください。
・子どもを取り巻く環境や文化は、常に時代とともに変化していて、これに合わせて大人も子どもとの関わり方を変えていくのが理想である。
・しかし、大人はじぶんが育ててもらった経験を参考に子育てをしていくので、その方法をなかなか簡単には変えられないのが現状である。
・こうして私たち大人は、知らず知らずのうちに、自分の親から受け継いだことをベースにし、自分が育てられたように、子どもを育てる傾向がある。
・大人の中には、自分の経験をベースとした「子育てはこうするもの」という固定概念の枠があるとイメージしてみること。
・「今の時代に合った子どもとの関わり方」を取り入れるうえで、この枠が邪魔になっているとしたら、外したほうがよい。
・固定概念の枠の例として、「食事」「性別・年齢」「お金」の3つが、日本の文化や価値観の変化(30年前〜現在〈2023年〉〜10年後〈未来予測〉)と合わせて取り上げられているが、詳細は本書をお読みください。
・本書は、「宇宙的な子どもとの関わり方ってなに?」「子どもと関わるときの感情について」「実践編」という章で構成されており、
◇「子育て」を「〇〇〇〇〇」に置き換えてみよう
◇子どもは自分で決める力を持っている
◇穏やかな気持ちでいるために〇〇を知ることからはじめよう
◇〇〇の種類は大きく分けて6つ
◇〇〇と向き合わないと怒りが爆発する!
◇さまざまな〇〇との向き合い方(図解付き)
といった、知るとストンと腑に落ちる子どもとの関わり方、自分との向き合い方が紹介された内容となっている。
企画から完成に至るまで、7年以上の月日をかけて完成した本です。60ページ弱と薄いですが、著者のアツい想いが詰まっています。
子育てでお悩みの方は、ぜひご一読ください。
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