見出し画像

ダン・クラーク(著)、土井英司(監訳) 「至高の領域」

・本書は、70カ国以上の国々で計600万人以上の聴衆の前で講演し、これまでに発行した著作が累計5000万部を突破した講演者で作家の著者が、一流を超えた人間が持つ至高の精神を磨くための12の原理について解説した1冊。

・「成功」とは、あなたか望むものを手に入れ、表面的なレベルで幸福を見つけること。目標の背後にある本来の人生の目的を持たずに目標を達成することである。成功はあなたが望む人生を創造するが、世の中に何も残さない。
・「シグニフィカント」(significant)は、単なる成功ではなく、より高い幸福と充実感のことである。この言葉をあえて日本語にするなら「至高の領域」と呼ぶのが著者は一番しっくりくるとのこと。
・至高の領域に至るためには、自らの使命を自覚し、それを世界に示すために努力することが必要である。
・至高の領域に辿り着くということは、ありふれた成功の夢を捨てることではなく、自分にとって大切なものを探求、追求し、それによって周りの人々にも利益を与え、その過程で、最初に想像していたものとは異なる形で、自分自身も成功を収めることができる。

至高の精神を磨く12の原理(一部)
原理1 「自由に選ぶ」よりも「服従すること」でうまくいく
・至高の領域に辿り着くためには、自分自身を超えて、より大きな人生の目的のために賢明に選択を行使しなければならない。簡単に言えば、「服従する」ことを選ばなくてはならない。
・服従は、私たちが性格と関連する高潔な特性を生み出すことで至高の領域へと近づけてくれるもので、
①謙虚さ
②誠実さ
③自己規律
④犠牲
⑤秩序
という5つの要素で構成されている。
※5つの要素の詳細については、本書をご覧ください。

・私たちは自由意志と服従を相反するものとして捉えがちだが、実際はそうではない。自由意志は準備の原理であり、服従は自由意志を必要とし、前提とするもので、私たちを至高の領域へと導く。
・服従を実践するということは、学ぶべきことを学び、行うべきことを行い、なるべき時になる、至高の領域への道を自由に選択することなのだ。
・服従を学ぶためのアクションステップとして、
①個人のビジョン、ミッション、バリュー・ステートメントを作成する
②自分が得意になりたい分野を思い浮かべる
③プライベートでも仕事でも、誰も見ていないところで立派なことをしている人に毎日気づく
④個人のビジョン、ミッションらバリュー・ステートメントに加えて、先に引用したレンジャーグレードのように、一人称で書かれた個人のクレド(行動指針)を作成する。
が紹介されている。
・①のビジョンとは、「自分の人生の目的を明確にし、何をするのか、なぜそれをするのか」ミッションは、「戦術的な優先順位を明確にし、いつ、どのようにして物事を行うのか」であり、この2つを説明、記述すること。これらのバリューは、あなたにとって最も重要なことを強調し、あなたの決断と行動を導く総合的な原則と理想を説明するものだ。
※②〜④の詳細については本書をお読みください。

・本書では、原理1(「自由に選ぶ」よりも「服従すること」でうまくいく」)の他に、「「我慢」ではなく、「未来の忍耐力」で乗り越える」「「変化」よりも「前向きな拡張を」「「希望や信仰」よりも「予測可能性」を信頼せよ」「「思い込み」を捨て、「本当の真実」を知る」など合計12の至高の精神を磨く12の原理が紹介されており、各原理のエピソードと結論として、各原理を修得するための4つのアクションステップが解説された内容となっている。

#瞬読アウトプット  #1分書評 #フローラル出版 #成功 #至高 #人生論 #原理 #一流

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?