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松岡督明「ビジネスを急加速させる 最強のコミュニティ」

・本書は、「技術は高いのに、経営力が足りていない」という多くの歯科医院院長を救いたい一心で、情報交換の場としてビジネス・コミュニティを立ち上げ、5つの歯科医院の院長・理事長を務めながら5社を経営する他、リハビリセンターなどの経営も行っている著者が、あらゆる業種・業態で応用できる仕組みができるビジネスコミュニティの概要とつくり方などを紹介した1冊。

・本書のコミュニティの考え方=特定の目的を達成するために結成された組織。「居住地域」「利害」「深い結びつき」によって、人々が集まるのがコミュニティということになる。

・ビジネスコミュニティで大切なのは、明確な目的があり、その目的を実現するための同志が集まって活動するということ。それぞれ立場は異なるものの、同じ方向性を共有しているからこそ、参加者個々人が成長できるだけでなく、コミュニティ全体としても相乗効果を生み、加速度的な成長を実現することができる。

・濃度の高いビジネスコミュニティでは、「合う・合わない」という相性が非常に重視される。遊び半分でいくつものコミュニティに顔を出すというより、お互いが人間性も含めてマッチするものに参加し、より深くコミットしていくのが基本。職業が同じというだけでなく、同じ方向に向いているかどうかが大事。

・コミュニティに必要な考え方として「強度」が挙げられている。コミュニティは、利害が一致する人々の集まり。互いに目指す方向性を共有し、そこに向かって各々が活動していくための情報提供と共有を行っていくこと。それが、ビジネスコミュニティを運営・参加する意義となる。
※強度の具体的なつくり方は本書をお読みください。

・ビジネスコミュニティは、
①同業種コミュニティ
②異業種コミュニティ
の2つに大別できる。
同業種コミュニティのメリットは、同業種ならではの悩みや解決ができること。同じ目的意識を持つ人たちが集まることにより、共通の悩みや課題の問題解決、技術や経営手法のアップデートの更新スピードが速くなる。
異業種コミュニティのメリットは、異業種、他社の文化の考え方が理解できること。扱う部品やサービスが異なる人たちが集まることで、ビジネスを横展開しやすくなり、事業の拡大や多角化のための情報収集がしやすい。異業種コミュニティは、意外性のある知見の宝庫である。

本書では、「コミュニティの概要(考え方・オンラインサロン・ビジネスなど)」、「コミュニティでビジネスを加速させる方法(有料と無料の選び方、ビジネスを拡大するためのコミュニティ活用法など)」、「同業種、異業種コミュニティを活性化する方法(ターゲットの明確化・強度の引き上げ方・利益を上げる前に大事なことなど)」、「コミュニティ運営の極意」など、ファンをはぐくみ、ビジネスを成長させる「売れるコミュニティ」のつくり方が紹介された内容となっている。

これからコミュニティづくりをしたい、コミュニティ運営に悩む方はぜひお手に取ってみてください。

#瞬読アウトプット  #1分書評 #フローラル出版 #コミュニティ

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