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ヒトデ(文)、ももろ(絵) 「ぼくだってとくべつ」

・本書は、障がいのある兄弟姉妹をもつ"きょうだい児"の弟を持つ主人公"しろくま君"が、ある日聞き上手な猫に出会い、自分の気持ちに向き合い、自己肯定感を育んでいくストーリーが収録された絵本。
・しろくま君の弟は、他の子よりも成長がおそく、なかなかおぼえることもできず、体も小さい。
・しろくま君はその弟のめんどうをみると、みんなが「りっぱ」とほめてくれたり、お母さんが「とても助かる」や、お父さんが「とてもいい子」と言ってとてもうれしくなる。
・でも本当は、ちょっと大変なこともある。お母さんもお父さんも弟にかかりきりで、もう少ししろくま君にかまってほしかったり、周囲で兄弟どうしで楽しく遊ぶ姿をみていると、思うところがありそうな感じが私(筆者)はした。
・ある日、しろくま君はぐうぜん出会ったねこちゃんに、今思ってることを話した。
・それからしろくま君は、何度何度もねこちゃんと話し、ついにお母さんとお父さんに自分が思っていることを打ち明けた。
※ねこちゃんとどのようなことを話したのか、お母さん、お父さんとどんなことを打ち明けたのかについての詳細は、本書をお読みください。

・家族に障がいを持つ人がいると、どこかで「頑張らないと」や)我慢をしないと」と考える気持ちになるかもしれない。でも、それを心の中にしまい込んだままにするのではなく、自己開示していくことで、自己肯定感が育まれる様子がこの絵本で描かれています。
・その想いを聞く人は、「良い・悪い」の判断はせず、その人の想いを素直に受け止め、「ただただ聞く」ことの大切さについても、本書を読んで感じました。

本書を通じて、自分にも相手にも大切に向き合えるようになる人が増えたら幸いです。

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