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嶋田亮、宮谷直樹著〈監修〉吉岡太郎「本気で取り組む SDGs経営スタートガイド」

・本書は、研修・福祉・不動産の会社を経営し、2019年から外務省後援初代SDGsアンバサダー(日本JC公認)となり、中小企業の経営者たちを中心に啓蒙活動する嶋田亮氏と、研修・コンサルタントの会社を経営し、根幹である「場づくり」「関係性の向上」をキーワードにワークショップを開催し、スポーツの世界でも「スポーツ×SDGs×地方創生」の活動を展開する宮谷直樹氏の2名の著者が、正しいSDGsを導入・実践し、ステップアップしていくための方法をわかりやすく解説した1冊。

・「SDGs(エスディージーズ)」とは、持続可能な開発目標(Sus-tainable Development Goals)のこと。この目標は、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された持続可能な開発のための2030アジェンダに記載された2030年までに接続可能でよりよい世界を目指すものである。17の大きな「ゴール」(例:貧困をなくそう)とより詳細な169のターゲット(例:1日1.90ドル未満で生活する人々をゼロにする)から構成されている。
・SDGsには2030年までのゴール「ありたい未来のカタチ」は示されているが、それにいたる方法は具体的に示されていない。多様性を尊重しながらゴールへと進むアイデアやプロセス、方法はそれぞれの裁量にまかされている。

・SDGsが定義されている持続可能な開発のみめの2030アジェンダでは「私たちは誓う」ではじまる1文がある。続くのは「誰1人取り残さない」という言葉であり、これがSDGsの基本理念であると説明する人もいる。
・「誰1人取り残さない」という「誓い」の言葉には、ともすれば見逃しがちな、あるいは目を逸らしてきたさまざまな課題を注視し、その解決に全力を注いでいくのだ、という強い意思を感じる。
・「自分は誰かを取り残していないだろうか」と常に自分ゴトとしてこのSDGsに取り組むためにも忘れてはならない言葉といえるだろう。

・本書では、企業でのSDGsへの取り組みを、ステップ1.0から4.0までの4段階で考えており、
1.0=取り組みをマッピングする
2.0=六方よしで改善する
3.0=新しい取り組みにチャレンジする
4.0=仕組み化し巻き込む
というのが、SDGsステッププロセスである。
・今の取り組みをSDGsのゴールと紐づけをしていくのは1.0だが、紐づけだけでSDGsの推進と言うには忍びない。なぜなら、「今の取り組み」というのは、現在進行形のビジネスであり、この課題の多い地球環境や社会を作り出しているとも考えられるからだ。
※2.0〜4.0の詳細については、本書をご覧ください。

・本書では、「どこに向かってSDGsを推進するの?」「誰と一緒にSDGsを推進するの?」「SDGsを推進するときに、何がポイントになるの?」「SDGsを推進するために、どうやってはじめればいいの?」「SDGs推進で人生が変わる、未来が変わる」という章で構成されており、「SDGs時代の企業のあり方とは」「パートナーシップの出発点は関係の質の向上から」「SDGsを推進するタイミングについて」「SDGsを推進すると得られるもの」など、企業におけるSDGsの導入方法について図解も入れてわかりやすく紹介した内容となっている。

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