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卯月啓子(監修)「99%の小学生は気づいていない!? 読み取るチカラ」

・本書は、仲良し4人組の小学生が、困りごとを気軽に相談できるお姉さん(ケイコさん)と共に、様々な経験を通じて、「読み取るチカラ」について学んでいく物語を描いた作品。
・フランスのラスコーというところにある洞窟で発見された壁画をケイコさんと共に見ていた小学生2人は、壁画に描かれた絵に興味を惹かれ、
◇どうして、こんな絵を壁に描いたのか?
◇絵を描いた人たちが、その頃、どんな生活をしていたのか?
など、その絵が描かれた背景について調べていく。
・調べてわかったことは、
◇ラスコーの壁画を描いたのは、日本の縄文時代の前の時代にあたる「後期旧石器時代」を生きた人々であること
◇当時の人々の生活は、「動物や植物をとって食べていた」「食べ物を求めて、数家族単位で季節ごとに住むところを移動しながら生活していた。
◇岩穴や岩のかげ、洞窟をすみかとした。
◇言葉を話していたが、文字はまだなかった。
があり、ひとりの小学生が、「この頃は文字がまだなかったから、食料になる動物のことを絵で伝えようとしたのかもしれないと思った」と言ったのに対し、もうひとりの小学生はその考えについて、「食料となる動物をたくさんとるために、動物の特徴や、狩りに役立つ情報を、黒板にかいて教えるみたいに絵で伝えたり残したりしたのかなぁ」と考えを述べた。
・小学生2人は、「何が正解なのか?」と頭を抱えていたが、「本当の正解は2万年まえの人に聞かない限りわからないけれど、見た人それぞれが自分なりに考えて、ひとつの答えにたどり着いたら、解決よ!」とケイコさんは2人に対して話した。
・読み取るポイントは
◇何が描かれているか。
◇どのように描かれているか。
◇何のために描かれていたのか。
◇何を伝えているのか。
である。活用の具体的な案としては、「絵や写真、彫刻などを見て、友だちに説明してみよう。」と本書で伝えている。
※その他の事例と、読み取るポイントについて述べられているが、詳細は、本書をお読みください。
・本書では、「こんなところで『読み取るチカラ』「『読み取るチカラ』は生きる力!」という章で構成されており、
読み取るチカラの磨き方と活用方法について物語を通じてわかりやすく解説した内容となっている。
読み取るチカラとは、単なる「文章を読み取る力」だと思いがちだが、生活の中にあらゆる情報を受け取って理解する力が「読み取るチカラ」なのだ。
この力は、学校の国語の時間だけでなく、算数や理科、社会などいろいろな教科の学習の中で身につけていく。
本書が、生活の中のさまざまな場面で「読み取るチカラ」発揮するためのきっかけになれば幸いです。
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