立川談慶「仕事も人間関係も生き苦しい人のための落語に学ぶ粗忽者の思考」
・伝統芸能・落語に登場する人物たちの振る舞いには、肩の力を抜き、穏やかに生きていくための心の在り方を身につけるヒントがたくさんある。
・粗忽者=「あわて者、そそっかしい人」という意味があり、どこか憎めない、そして応援したくなる、なんとも人間臭い一面を持っている。
・人に弱みを見せられない=「美意識」ととらえ、自分は組織に不可欠な人材だと考える。
・プライドは、高ければ高いほど、本人を追い詰めていきがち。「人に弱みを見せられない」と悩む人は、「自分は組織に不可欠の人材なのだ」と言い聞かせ、そのまま突き進んでいくことをおすすめする。
・「嫌い」「許せない」と思う人がいることは悪いことではない。いろんな人がいることを認めればいい。「嫌い」という感情が湧き上がることに、罪悪感を抱かないこと。本心を抑え込むより、偽りのない本心を原動力にしてできること」を探したほうが得策。無理をして相手を許さなくていい。
・「友達がいないといけない」は思わなくていい。人は「ひとり時間」でつくられる。ひとりの時間を上手にすごそう。
・休まないのはデメリットだけ。未来の自分のために休むことは必要。
などの内容を落語の噺(世界)と照らし合わせて紹介されている。
・この他にも、粗忽者に学ぶ「人との関わり方」「自分の許し方」「仕事の考え方」「ひとりの過ごし方」「生き方の哲学」という項目で社会で役立つ「落語の使い方」が書かれているだけでなく、気持ちがふっと楽になる落語10選が最後に紹介されている。
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