吉田浩「本を出したい人の教科書 ベストセラーの秘密がここにある」
・本書は、30年間で1600冊の出版に携わり、さくらももこ、堀江貴文などの著名人の本に関わった出版プロデューサーの著者が、初めて本を書く人のための本を書く準備やネタの集め方など本作りの秘訣について紹介した1冊。
・著者は、本を出したい人に、最初に伝えたい最も重要なことを述べている。それは「いい本を書きましょう」ということである。
・本書を書く前に、著者は編集者30人、ビジネス作家40人、本好きの友人30人、合わせて100人の方に「いい本」の定義を聞いてみた。
すると、
◇知的好奇心を満たしてくれる本
◇人生を切り開く本
◇人にプレゼントしたくなる本
◇親子3代で読める本
◇ハラハラドキドキする本
など、「いい本」の定義が人によって違っていた。
・「いい本」の定義がこんなにも違うのは、本を読む人の目的がそれぞれ違うからだ。だから、「いい本」の定義もそれぞれ違うのだ。
※「ある情報媒体」と本を比較すると、あなたが思う「いい本」の答えがあるかもしれないと著者は語る。その「ある情報媒体」の詳細は本書をお読みください。
・本にはテーマが必要である。テーマとは、「あなたかだれかに伝えたいこと」である。
・「私には何の長所もないから本は出せない」と尻込みする方がたくさんいるが、あなたが何の長所もないと感じていなくても、読者は違うかもしれない。
・「社長をだせ!」という本の著者の川田茂雄氏は、20年間お客さんからの苦情処理に追われてきた消費者相談室の職員だった。
・川田氏は、「自分の仕事には価値があるのか」とわからなくなっていたが、自身の経験や仕事を本にしたら、50万人の読者が興味を持ち、本を手に取り、買ってくれたのだ。つまり、彼の仕事の積み重ねには価値があったのだ。
・その価値をお金に換算することも可能である。定価1300円の本が50万部売れ、印税が10%だったら6500万円もの大金が入ってくる。
・人は、だれもが価値を持っている。その価値は出版によって初めて世の中に認められるかもしれない。
※もうひとつの事例(平凡な看護師)、価値の見つけ方の詳細は本書をお読みください。
・本書は、「『いい本』とは何か?」「テーマとUSPの発見」「本を書く準備、ネタ集め」「間違いだらけの本作り」「企画書作りのルール」「文章テクニック」「ベストセラーの分析」「夢をあきらめない、書き続ける」という章で構成されており、
◇〇〇〇〇〇〇〇、カウンセラー、弁護士は本が出せる
◇自分との〇〇を破る人は本が書けない
◇あなたの夢はたった3種類しかない
◇本のタイトルには「〇〇〇」と「共感性」が必要
といった本を書く準備やネタの集め方、テーマ選びや文章の書き方など、はじめて本を書く人のための出版指南書となっている。
「自分の本をはじめて出したい」という方は役立つ本なので、ご興味ある方はご一読ください。
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