見出し画像

若山陽一郎「恩送りの法則 仕事で、人生で幸福度を上げる考え方」

・本書は、TRFのバックダンサーに抜擢され上京→後に帰郷し不用品回収業で起業し、愛知県で口コミ満足度、スタッフ対応満足度、価格満足度でNo. 1を獲得→世界一周一人旅で21カ国37地域を周り、カンボジアで学校建設をする→環境活動にも尽力しながら、若者たちへ夢と希望を届けるために全国を飛び回り、講演は年間100回を超える著者が、自身のこれまでの人生で学んだ、あらゆる「恩送り」について伝えた1冊。

・「恩送り」の例として、
◇電車で、知らない人から席をゆずられる
◇近所の人からあいさつされた
◇SNSで見知らぬ誰かにフォローされた
など、実際に恩を返す「恩返し」とは違い、その気になった瞬間に実行できる人に喜んでもらう行為であり、すればするだけ自分も幸せをどんどん感じられるというメリットがある。
・恩のバトンリレーで、人も社会も幸福度が上がっていく。具体的なステップは、
①恩に気づく
②感謝があふれる
③誰かに恩を送る
④受け取った相手が恩に感謝する
⑤相手が誰かに恩を送る
⑥善意の連鎖がどんどん広がる
⑦自分に返ってくる
というサイクルであり、これこそが「恩送りの法則」である。

・人に何かを与える行為を続けることで、あなた自身の信頼度も格段にアップする。その結果、周囲との関係性が良好になり、何年も会っていなかった人とでも関係の再構築ができるのだ。
・良い人間関係からは、必ず恩恵が得られる。もしかしたら、あなたの善行に気づいた人が「うちの会社に来ないかと声をかけよう」「今度のプロジェクトを任せよう」とチャンスを与えてくれるかもしれない。
・恩送りを意識して続けることで、将来の自分が困ったときに誰かが助けてくれる保険にもなるだろうと著者は考えている。

・恩返しの対象者は基本的に一人だけなのに対して、「恩送り」は複数の人に行うことができ、恩を渡す人数に上限はない。やろうと思えば、対象者は無限大なのだ。
・あなたの小さな恩送りが次々とつながり、やがては豊かで優しい社会を作る原動力となるかもしれない。著者はこれこそが、「恩送り」の最大のメリットだと考えている。

・恩送りは目立つことや立派なことではなく、「こんな小さなことでいいの?」と驚くぐらい、ほんの些細な行為で構わない。
・例えば、
◇仕事や家族のお付き合いのイベントやセミナーの懇親会など、たくさんの人が集まる会場で、一人ポツンとしている人に声をかける
◇子どもの習い事をした時などに、出入り口で自分や家族の靴を揃えるついでに、他の人の靴も揃えてあげる
◇コンビニのレジでお釣りの小銭を募金箱に入れる
◇趣旨や試みに賛同できるクラウドファンディングに参加する
のも恩送りだと言える。
・「手を差し伸べる」「声をかける」などした相手から、もしも拒絶されたとしても、気に病む必要はない。むしろ「今は助けが必要ないんだな」と心の中で喜ぶこと。
※「失敗する恩送りと成功する恩送り」についても触れられているが、詳細は本書をお読みください。

・本書では、「なぜ今、恩送りなのか」「恩送りは幸せのバトン」「恩送りはビジネスの基本」「今日からでき、人生が豊かになる恩送り術」など合計9章で構成されており、世界で注目されている恩送りの概要とメリットなど、毎日を豊かにする42のヒントが収録された内容となっている。

#瞬読アウトプット #1分書評 #アスコム #恩送り #ペイフォワード #幸福 #人生 #仕事 #SDGs #サステナブル

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?