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奥平亜美衣「アインソフの物語」

本書は、マルクト国のイェソド地方という架空の地方に住むアインソフが、「自分とは何か?本当の自分の姿を知り、真実の「愛」に気づく物語。

・アインソフは大人になったら、この星にある国全部に行ってみようと決めている。なぜなら、今アインソフのいる場所は、本人が本当の居場所じゃないような気がするからだ。理由はわからないが、ただ、そんな気がするとアインソフは感じている。

・「その宇宙に終わりはあるの?その宇宙の中で、僕という存在はとうやって生まれたの?なんのために生きているの?僕たちはどこから来てどこへ行くの?みんなみんな、知りたかった。僕は、僕自身を知りたかった。」これが、アインソフの知りたいことであった。

・ある日、アインソフはコクマーという若くてカッコいい男性に自分の知りたいことについて話すと、コクマーは「ここを出て、出会う100人の人にその質問の答えを聞くといいだろう。ただし、出会う人すべての願い事を、それぞれひとつ叶えてあげなさい」という言葉を伝え、アインソフに100人の願いを叶えるために、どんな願いを叶えられる力を授けた。ただし、この力は、自分以外の人にしか使えない。そして、「この旅の途中に愛とは何かを考えるんだ」と付け加えた。

・アインソフは宇宙のはじまりの秘密を理解するため、自分の居場所を見つけるためにコクマーの言う通り、100人の願いを叶える旅に出かけた。人々の願いを叶え続け、87人の願いを叶えていったが、誰ひとりとして、アインソフの質問の答えを知っている人はいなかった。87人の願いはみんな、食べ物かお金か恋人か、それから、有名になりたいとかラクしたいとか、誰かがうらやましいとか、怒っているとからそんなことばかりでら似たり寄ったりだった。96人の願いを叶えていくうちに、「願いを叶えてあげることは、愛ではない」とアインソフは思うようになる。

・97人目に出会った少女から、物語は少しずつ展開していく。そこから最後の100人目を通じて、アインソフが知りたかった答えが見つかっていく、その答えとは、物語の結末はどうなったかは本書を読んでいただきたい。

本当の自分とは何か?本当の優しさとは何か?本当の愛とは何かを教えてくれる1冊です。
※やさしく温かい絵が挿入されているのも魅力のひとつ。

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