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櫻井武「すぐに実践したくなる すごく使える睡眠学テクニック」

・本書は、覚醒を制御する神経の化合物(ペプチド)の「オレキシン」の発見、様々な賞を受賞し、メディア出演多数、様々な著作を世に出す睡眠のスペシャリストである著者が、すぐ使える睡眠のテクニックについて、73の項目に分けて解説した1冊。

すごく使える睡眠学テクニック(一部)
04「睡眠負債」っていったいなに?
・「睡眠負債」は、ひと言でいうと「寝不足」のこと。そのため、睡眠負債を返済する方法は、睡眠をとるしかない。より多くの睡眠負債を抱えた場合は、睡眠を長く、しかも深くとることで清算しなければいけない。
・私たちは、起きている時間が長いほど睡眠圧がかさんでいく。睡眠圧とは、起きている時間が長くなるほど溜まっていく眠気のこと。
・この睡眠圧のうち睡眠で解消できなかった部分が睡眠負債である。徹夜明けのときは、大きな睡眠負債を抱えているので、首が回らない状態といっても良い。
・繰り返しになるが、睡眠負債を解消するために、さまざまな方法が考えられているが、研究をもとに提示できる睡眠負債を返済する方法は「とにかく睡眠をとること」しかないのだ。
※睡眠負債の原因でもある睡眠圧について解説しているが、詳細は本書をお読みください。

17 体内時計の不思議なメカニズム
・体内時計は「光の刺激」と深い関わりがある。体内時計は、人類がまだ火を使っていないこから私たちに備わっているシステムである。
・光の刺激により調整される体内時計は、ほぼ24時間周期で刻まれているが、実社会の時計のようにぴったり24時間ではない。個人差もあるが、多くの場合、24時間より長く設計されている。
・「生活時間との差が生じると、体内時計がずれていくのでは?」考えてしまうが、実際には体内時計に届いた光の情報、いわゆる起床後に浴びる朝の光によって時計の時刻は修正される。
・また体内時計は午前中に光を浴びると前にずれ、午後からの光の刺激で後ろにずれるような調整も行なっている。とくに、午前中の明るい光は、夜が明るい社会のなかで遅れがちな体内時計を整えてくれる効果が高い。
・現代社会で暮らすなかで、大切なことは体内時計の乱れを最小限にすること。そこで、朝起きたらカーテンを空けて体内時計をリセットさせることを本書で提案している。
※「朝の光を浴びると体内時計が修正される理由」「体内時計が乱れたままだと身体にどのような影響を及ぼすのか」ということについても述べられているが、詳細は本書をお読みください。

・本書は、「意外と誤解が多い睡眠学」「睡眠学的に正しい眠りの法則」「免疫力を高める睡眠学」「睡眠学的に正しい眠りの法則」「免疫力を高める睡眠学」「仕事効率を高める睡眠学」「健康寿命と睡眠学」「年齢・体質と睡眠学」「睡眠学で紐解く就寝中の脳の働き」という章で構成されており、
08 「最低7時間は睡眠をとる」は嘘
12 睡眠の質は〇〇と〇〇で決まる
25 どうして寝不足のときに風邪をひきやすいのか?
36 睡眠に効果がある4つの香り
41 「〇〇〇」は深刻な病気の予備軍
56 どうして年をとると早起きになるのか?
66 〇〇は睡眠の質が落ちているサイン
72 アナウンサーは寝言が少ない!?
といった知識ゼロでも使え、面白くて役立つ睡眠学の知識73が収録されている。

小手先のテクニックで誤魔化すのではなく、睡眠の本質を知ることで、より睡眠の大切さを実感したり、眠りに対する不安を解消したり、質を向上させたりすることができるはずです。

本書を通じて、現代を生きる人たちが睡眠への意識を高め、健康やパフォーマンスの向上のプラスになれば幸いです。

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