中野晴啓「1冊でまるわかり 50歳からの新NISA活用法」
・本書は、金融子会社にて債券ポートフォリオを中心に資金運用業務に従事した後、投資顧問事業を立ち上げ、運用責任者としてグループ資金の運用のほか、外国籍投資信託をはじめとした海外契約資産等の運用アドバイスを手がけた経歴を持つ著者が、50歳からでも着実に老後に備える方法として、新NISAをフル活用する術について解説した1冊。
・かつては70歳くらいまで生きることを前提にして資産形成をすればよかったが、これからは最低でも90歳、できれば100歳を前提にして資産形成をしていく必要がある。
・また、貯金を切り崩して生活しなければならないのは、この健康寿命以降と考えてよいと著者は考えている。つまり、50歳の時点でほとんど資産がない人でも、70歳くらいまでは、働くことによって得られる給料の一部を資産形成に回すことができる。それによってかなりの資産を築くことができるのだ。
・つまり、70歳まで働き、働くことによって得た収入の一部を、新NISAを使って積立投資に回す、という2つを愚直に続けていくだけで、老後のお金の不安はあらかた消えるはずであると著者は考える。
・NISAは2014年1月にスタートし、一定の投資金額まで、株式の個別銘柄や投資信託などの運用によって生じた利益にかかる税金を非課税にするという税制措置である。
・50歳からの資産形成に最適なのは、投資信託であり、投資信託で運用する際に利用すべきなのが、運用によって生じた利益にかかる税金が非課税になるNISAであり、2024年1月にスタートする新NISAである。
・これまでのNISAは、いずれなくなる制度であったが、新NISAでは、制度が恒久化されると同時に、非課税期間が無限化された。
・これによって、5年、あるいは20年を超える長期投資で得た利益についても非課税になるのだ。
・また、これまでのNISAは、非課税投資枠は年120万円で、非課税期間が5年間で、最大600万円まで運用でき、つみたてNISAは非課税投資枠が年40万円で、非課税期間が20年間なので、最大800万円まだであったが、新NISAでは、非課税保有限度額が一挙に1800万円まで拡大された。
※先にお伝えしたことを含む新NISAのポイントが4つ紹介されているが、詳細は本書をお読みください。
・本書は、「今こそ「本物の投資運用」を始めよう!」「50歳からの資産運用に最適なのはあるみ『投資信託』」「新NISAがいよいよ2024年1月にスタート!」「新NISAの正しい使い方」「新NISAで購入するのに向かない投資信託の見分け方」「50歳から老後資金をつくるための心得」という章で構成されており、老後の不安が消えるヒントが紹介された内容となっている。
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