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田中泰延、直塚大成「書く力」の教室 1冊でゼロから達人になる

・本書は、24年間、コピーライター・CMプランナーとして勤務後、「青年失業家」を自称し、ライターとしての活動を開始する田中泰延氏(以下、田中氏)と、『「書く力」の教室』のオーディションに応募し、総勢67名の応募者の中から合格者として選ばれた直塚大成氏(直塚氏)が、一年以上にわたりしゃべりたおし、「ライターとして生きていく術」についてまとめた1冊。

・現代は、「書くこと」がウーバーイーツ化しており、思い立ったら誰でもライターになれる。
・ライターには大きく分けて、
①個性型ライター(顔、名前、個性を出していく)
②職人型ライター(自分の個性は出さず、テーマや対象を浮かび上がらせることに徹する)
③黒子型ライター(1文字1円みたいな世界で、レストランとかの紹介記事をウェブに上げる)
という3タイプがある。
・田中氏は直塚氏に、②の「個性型ライター」を目指してほしいとのこと。
※その理由については、本書をお読みください。

・田中氏は、これからライターを目指すならば、『「漁師」になるつもりで取り組むこと』と語っている。
・これは、「書いてお金をもらってご飯を食べていくというのは、まったくもって不確実な人生を歩む」ということだからだ。
・著者は24年間、安定収入が得られる会社員生活を送っていたが、退職後は一転して不安定な生活になった。
・漁師は、ある年は不漁で収入が激減し、ある年は収入が急増するのが日常である。
・ライターも収入の乱高下はつきもの。ある年は仕事がぜんぜんなくて年収100万円だったが、ある年は書いた本が売れて年収5000万円だったみたいなことが起こる。
※田中氏が推奨する「個性型ライター」には、2つのタイプに分かれるが、その詳細は本書をお読みください。

・本書は、「何を書くか」「準備する」「取材する」「書く」「調べる」「依頼する・会って話を聞く」という章で構成されており、
◇文章に「〇〇の中心」を据える
◇「〇〇な文章」を心がける
◇「〇〇」が伝わるかどうかは準備次第
◇「〇〇に思われないこと」が大前提
◇〇〇〇は変えても、〇〇は変えない
など、プロのライターが稼ぐためにやっていることを、講師役として田中氏が、生徒役として直塚氏が務め、対談し、編集者、ライターが書籍としてまとめた内容となっている。

本書は、400ページ近くあるが、ライターとして生きるために欠かせないことが収録されており、一生分の価値がある。
未経験だが、書く力を養い、ライターとして身を立てたい方は、ぜひご一読いただけたら幸いです。

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