渡部幸「1週間で面接に自信がつく本」
・本書は、キャリアコンサルタントとして、心理学を用いたメンタルアップの方法や豊富な企業経験をもとに、コミュニケーション、キャリア開発、就職・転職支援のセミナー、個別面談でのべ38,000人を支援した著者が、「より短期間で、集中して、どんなに話すのが苦手な人でも、面接で自信をもって話せるようになる」という1週間に凝縮したメソッドを紹介した1冊。
1日目のトレーニング
・1日目では、あなたの「自信がない」という弱気がどこから来るのかを分析し、変化させていくところから始めていく。
・人は、「きっとやればできるようになるに違いない」と思えると、やり方さえ覚えて実際に再現できるようになれば、やろうと思ったことは成功するようになる。しかし、過去に何かしら失敗してしまったことや、うまくいかなかった体験が思い出されてしまうこともある。これが「記憶のこびりつき」である。こういった体験に、
⚪︎何でできないのかと怒りを感じた
⚪︎自分は全然できていないとがっかりした
⚪︎すごく不安に思った
といった強い感情がくっつくと、よけい記憶が長い間こびりついてしまうことがわかっている。そんな時は、「どこがうまくいかないか」を分析することが大事である。状況を整理することにより、多くの人がいろいろなことに気づく。一番多い意見は、「そもそも準備や練習をあまりしていなかった」というもの。面接の準備はした、と言いながら、頭のなかで漠然と言いたいことを考えただけで、口に出してはやってみなかった、という人がとても多い。
・「面接で話す」と考えると「できない」と思ってしまう、という人は、自分の話す内容をしっかり準備すること。面接官の求めているものを理解して、実際にたくさん話す効果的なトレーニングを十分する、と考えたら「それならできそう」と思えるかどうか、自分に問いかけてみること。そうすることで、「それだけやれば大丈夫そうだ！」と思う人もきっといるはず。
・あなたの「自信がない」というのは実はウソである。あなたが「自信がない」と思っているのは、いつもどんな場面でも同じではなく、世の中の全員の人が面接でいつもうまく話せないわけではない。あなたに聞こえたくる声や、思っている考えは「客観的な事実ではない」思い込みなのである。この「自信がない」を「うまくいく」に変えるには、メンタルトレーニングで思い込みを違う視点にすること。
※メンタルトレーニングの詳細は本書をご覧ください。このトレーニングは誰でもできるものです。
・1日目では、食事と睡眠のコツについても解説している。食事については、
⚪︎毎日、朝何時ごろ、昼何時ごろ、夜何時ごろ、と決めてなるべく規則正しく食べる。
⚪︎野菜を毎食、両手いっぱいでもてるぐらいの量は食べるようにする
※例…トマト大1個、キュウリ1本、レタス2枚！ニンジン半本のサラダなど
⚪︎肉か魚、豆腐や納豆、ヨーグルトなどのタンパク質を毎食食べる。
×お昼はわかめうどんだけ。
⚪︎わかめうどんにプラス、大きな野菜サラダをつける。
などを提案している。睡眠については、毎日少なくとも6時間以上は寝る時間をつくるようにすることを提案している。そうすることで、次の日の頭の動きも活発になる。また、人の睡眠時間には、深く眠りに入る時間と浅い時間が交互に数十分ずつあり、深い睡眠が特に重要とされている。普段熟睡していない、という人は、まず1日目は、すごく眠くて仕方がない、の状態になるまで起きていてから寝るようにする。そして、きちんと朝7時など、決まった時間に起きるようにし、次の日からは、夜12時前には寝るようにすること。これによって、あなたの身体のなかの体内時計が規則正しく合うようになっていく。
※1日目では、「「やる気」が続くマインドフルネスの方法」も紹介されていますが、詳細は本書をご覧ください。
・本書では、1日目に「弱気を分析し、自分を変化させていく方法」が紹介され、2日目に「面接で大事な見た目の印象を変化させる方法(服装や表情、姿勢や動き方など)」、3日目に「話し方を変化させる方法(発声練習や朗読練習といった声のトレーニングなど)」、4日目に「面接で伝える内容を変化させる方法(採用側が面接で知りたいことは何か、面接官に好かれる伝え方とは何かなど)」、5日目に「自分の軸と相手のニーズを合わせる志望動機を変化させる方法(自分の大事にしている価値観を知る、タイプ別の攻略法など)」、6日目に「面接での伝え方を変化させる方法(企業が求めている人材とは、1次面接、2次面接、最終面接の違いなど)」、7日目(最終日)に「本番を変化させるためのメンタルアップ方法、モチベーションを上げるためのお役立ちグッズ」についてなど、就活、転職の面接の際、役に立つ面接の攻略法が紹介された内容となっている。
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