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加藤道子「私立文章女学院」
・本書は、育てたライターが250人以上、年間約10冊の本に携わり、これまで手がけた本が100冊を超えるブックライターの著者が、「もし、女子校に文章の授業があったら」というテーマで、3人の女子高生が繰り広げるストーリーとともに、「文章のきほん100」について学ぶための1冊。
文章のきほん100(一部)
04 文章は「読む」と同時に「見られている」
・文字でびっしりの「黒い原稿」は、読者に重たい印象を与え、読む気力を奪う。とくにSNSやメールでは、早めに改行をしたり、行と行の間に空白をつくったりするなど、「白い原稿」にするための工夫が必要。
・具体的な工夫としては、「漢字をひらがなにする→白っぽい原稿になる」「SNSの場合、写真を入れたり、文字を大きくしたりして読みやすくする」がある。
09 「わたし的」「気分的」「サイズ的」……。「〜的」を乱用しない
・「〜的」を使うと、表現があいまいになり、読者にはっきりと伝わらない。断言を避けたい気持ちの表れともとられる。辞書に載っていない造語の「的」は取ったり、別の表現にしたりして、書き換えること。
〈修正前〉
本郷先輩がいるから、[気持ち的]には頑張りたいけれど、[体力的]には限界です。
〈修正後〉
本郷先輩がいるから、[気持ち]は頑張りたいけれど、[体力]は限界です。
※「〜的」と同じ乱用禁止の言葉も紹介されているが、詳細は本書をご覧ください。
11 文末でバレる!あなたの文章年齢
・文章は一〇歳でもわかるくらい簡潔に書いたほうがいい。しかし、文末に(笑)「!」「?」「♡」「〜」が多いと、不真面目な印象を与え、文章年齢が低く見られる可能性がある。記号を使わなくても、その調子が伝わる文章にすること。感情をコントロールして書くことも大事なのだ。
〈修正前〉
本郷先輩、超カッコいい♡もう三回も助けてもらっているし!これって運命かも〜?
※〈修正後〉の文については、本書をお読みください。
18 学校で習ったこと違う?ガキカッコの正しい使い方
・「カギカッコ」内の文末に「。(句点)」は必要ない。また、文章の頭がカギカッコではじまる場合も、ヒトマス空ける必要はない。
〈修正前〉
「ただいま。」
帰るやいなや、母から中間テストの結果を聞かれた。まさかほとんどが赤点だったとは言えない。
〈修正後〉
「ただいま」。
帰るやいなや、母から中間テストの結果を聞かれた。まさかほとんどが赤点だったとは言えない。
・本書では、「順子は1年生 書く前に知っておくべき30のこと」「薫は2年生 書くときに、考えるべき30のこと」「明美は3年生 伝えるために、書くべき30のこと」という章で構成されており、「漢字 or ひらがなを書き分ける」「三つ以上の単語を並列するときの注意点」「伝えたいことは「最初」に書く」「文章力アップに必要なこと」「読んでもらうためには、一文目を短くする」「ターゲットの欲求を満たす文章を書く」という90の項目と相談室(「最後まで読もうと頑張ってくれるのは「身内」だけ」「協調は欠如の表れ、文章には本心がダダ洩れ」など)10の項目をあわせた文章のきほん100が収録された内容となっている。
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