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山本衣奈子『「気がきく人」と「気がきかない人」の習慣』
・本書は、「伝わる表現アドバイザー」として、企業や官公庁を中心に、年間180回近い企業研修や講演を行い、総受講者数5万人を超え、リピート率が業界屈指の8割を誇る著者が、20年以上の歳月を通して出会ってきた、気がきく人の習慣を50の項目にまとめて紹介した1冊。
01 気がきく人は語尾を相手の前に置き、気がきかない人は語尾を濁す。
・日本語は、基本的に結論が語尾にくる言葉である。
・日本語を聞く耳は、語尾までしっかり聞こうとするもの。この語尾を聞き逃すと、結論がさっぱり理解できない。
・気がきかない人の語尾は、濁したままプツリと消えるような話し方であることが多い。
・例として、「理解はできているのですが、」「行こうとは思っているのですが、」と「。」で終わらず「、」で終わるイメージである。
・語尾を濁らせると、理解しづらいだけではなく、意図せず何か含みがあるように響く。言葉にされていない意味がそこにあるように聞こえるので、スッキリ伝わらず、誤解を与えてしまうことが少なくない。
・気がきく人は、「あること」をしている。そうすることで、メッセージがとてもクリアでまっすぐ届き、そこから伝わってくる彼女の自信も、信頼を生み出す大きな要素となるのだ。
※その「あること」とは何か、そして、更に気がきく語尾の扱い方については、本書をお読みください。
18 気がきく人は頷きの深さにこだわり、気がきかない人は頷きの回数にこだわる。
・会話は話して主導で進むと思われがちだが、話のリード権というのは、実は話し手よりも聞き手が持っているもの。
・話を聞くにあたって、大事なのは「聞く意識を持つ」ことだけではない。意識だけをいくら向けてくれていても、それが見た目にわからないと不安になり、話しづらくなってしまうのだ。
・聞く意識が見た目にわかるサインの代表的なものが、「頷き」と「相槌」。特に頷きは、それがあるかないかだけで、話し手の状態が大きく変わっていく。
・ただし、頷きが大事だといっても、「ただ頷いていればいい」というものではない。頷きも度が過ぎれば、「軽い」「適当にあしらっている」「聞いていない」といったマイナスの印象につながることもある。
・いい頷きのポイントは、「回数よりも深さ」にある。さらに言うと、「あえて頷かない」ことも大事にしている。
・「聞くには頷かないと!」ということだけに捉われず、「聞く=相手に寄り添う」ことを大事にすること。
※気がきく人の頷きの特徴の詳細は本書をお読みください。
26 気がきく人は人のために情報を集め、気がきかない人はネタのために情報を集める。
・気がきく人は「情報」に敏感で、大事にしている。人に会うときには、必ずといっていいほどその人が喜ぶ情報を探して持っていく。
・気がきく人は、つねに頭のどこかに、「この情報は誰かの役に立つかな」という意識がある。つまり、誰かを思い浮かべてから情報を探すのではなく、情報を見つけてからそれにつなが誰かをイメージしている。
・「情報」は適切に使えば人と人をつなぐ架け橋にもなるものなので、「情報」の価値をもっと大事にして、"喜ばれる人"になることでら人づきあいは気持ちよくもっと広がっていく。
※著者の知人(とても多くの人に慕われている社長)のエピソードが収録されているが、詳細は本書をご覧ください。
・本書は、気がきく人と気がきかない人の習慣を、「話し方編」「振る舞い方編」「気遣い編」「働き方編」「口癖編」「考え方編」に分けて合計50の項目で構成しており、人間関係を好転させるためのちょっとしたコツが、著者の体験談を交えて紹介された内容となっている。
会話や行動に自信を持ちたい、仕事やプライベートなどの人間関係を改善したい方はぜひご一読ください。気になった項目から読み進めるのもアリです!
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