
柳原秀哉 「南小国町の奇跡 稼げる町になるために大切なこと」
・本書は人口わずか4000人の熊本県阿蘇郡にある南小国町(みなみおぐにまち)が、どのようにして「稼げる町」になったかを書いた1冊。
・28年間赤字続きだった町の物産館が、1年もたたないうちに黒字化し、債務超過寸前の累積赤字7000万円超は、数年のうちに解消される見込みになった。
・2017年度に1億円だったふるさと納税寄付額ら、2年で750%増になり、コロナ禍に見舞われた2020年度も、前年度を上回ることが確定している。
・南小国町の魅力
①黒川温泉(約30の温泉宿が点在し、年間100万人以上ほ観光客が訪れる)
②スウェーデン出身の移住者による上質な里山を体験するインバウンド向けガイドツアー[Satoyama Journey]
(魅力として、日本語を話せない外国人が楽しめることができ、サイクリングや農業、林業体験といったアクティビティを通じて理解できること。参加者が積極的に参加できることを意識している。価格は13500円〜34000円)
この他にも賄い弁当配食サービス、「体験型メディア」としてのカフェのオープンなどがある。
・コロナにあっても、南小国町が稼げるようになったのは、「観光で稼ぐ町」→「街全体で稼ぐ町」に生まれ変わったから。その立役者として、日本版DMO(観光地域づくり法人)「株式会社SMO南小国」が2018年に設立された。
・SMO南小国は、「地域商社」「観光振興」「情報発信」「未来づくり」という4つの事業のもと、町の各産業を軸に連携して、町全体で稼いでいくための事業を回している。
南小国町がどのようにして「稼げる町」に生まれ変わったのか、その奇跡と軌跡が本書に書かれています。