角田陽一郎「どうしても動き出せない日のモチベーションの見つけ方」
・本書は、TBSテレビに入社後、TVプロデューサー・ディレクターとして、「さんまのスーパーからくりTV」「中居正広の金曜のスマたちへ」など、バラエティ番組の企画制作をしながら、ネット動画配信会社を設立し、映画監督、音楽フェスティバル開催、アプリ制作などあらゆる案件をバラエティ・プロデュースしつつ、現在、東京大学大学院博士課程に在籍する著者が、自身の50年来の実践から来た、93個のモチベーションの見つけ方についてまとめた1冊。
93個のモチベーションの見つけ方(一部)
2 起きられない時は、起きてみる
・ある脳科学者によると、「起きられない時は、起きるといい」とのこと。
・脳と身体では、脳の方が騙されやすい。朝は脳がまだ起きていないけど、体が起きてしまうと、「起きた」という行動によって脳も騙されて起きる。
・なので、まず体を動かすのが、一番脳を騙しやすいとのこと。実際なかなが大変だが、とりあえず身体を起こす、トイレに行く、それをするだけで確かに体が目覚めていくのだ。
・何かできない時は、脳をどう騙すかを考える。著者はある本を読んで以来、「できない時は、できないからこそあえて動いてみる」ようにしているとのこと。
※こちらの項目では、著者が『さんまのからくりTV』のあるコーナーを担当した際のエピソード、「あえて◯◯◯をしてできないをできる」術が紹介されているが、詳細は本書をお読みください。
43 決定は遅めに、連絡は早めに
・「決定は遅めに、連絡は早めに」は、テレビ局でADが最初に教わることである。
・「仕事ができる人」は、早めに決めたがるタイプも多い。早めに決めれば安心できるのだが、今の時代は流行やトレンドだけでなく、天候や社会情勢もすごいスピードで、劇的に変わる。
・なので早く決定することは、むしろ自分み遅さ」を生んでしまうのではないかと著者は考える。
・ギリギリまで決めず、どれだけスムーズに進めるかという視点を持てば、仕事の進め方にもむしろ余裕が出てきたりする。
※例として、タレントさんと、旅のロケでどこかの観光地に行く時に、美味しいレストランや温泉など、事前にアポをとって何が所か仕込むも、本番で全部回れなかった際の対応が紹介されているが、詳細は本書をお読みください。
・本書は、「どうしてもやる気が出ない日のモチベーションの見つけ方」「やりたいことに悩んでいる日のモチベーションの見つけ方」「無理せずゆるくやりたい日のモチベーションの見つけ方」「仕事をちょっと楽しくしたい日のモチベーションの見つけ方」「無限にアイディアを生み出したい日のモチベーションの見つけ方」「人間関係に新しい風を入れたい日のモチベーションの見つけ方」「いつもの思考のクセから抜け出したい日のモチベーションの見つけ方」「人生の景色を変えたい日のモチベーションの見つけ方」という章で構成されており、
1 ◯◯◯と伴う起きてみる
10 自分の「◯◯◯」を見つけてみる
27 チャレンジしない
37 遅刻したら、それもアイディアにする
48 ルールは従わない
55 わざわざ遠回りする
63 雑な雑談をしない
74 スマホをうまく使う
84 しんどいはおいしい
92 「幸せを求める」ことをやめる
など、仕事、人間関係、考え方が変わる著者の93のモチベーションの見つけ方(提案)が紹介された内容となっている。
・本書の93の項目を読む際に、
①著者(角田陽一郎氏)の話を鵜呑みにする必要はない
②自分流にアレンジしてみる
③やってみて、効果がないならやめること
という注意書きがある。
・①〜③の指針は、著者自身が人生を過ごしてきた中で培った「モチベーションの見つけ方」のノウハウである。
・「モチベーションの見つけ方」は人それぞれで、即効性があるわけではなく、自分で自分流の見つけ方を見つけないと、そんなに効果的ではないからだ。
・↑と書いているが、本書をパラパラめくって気になったシチュエーションから読んでみたり、適当に読むなど、気軽に読んでみることを著者は勧めている。
「動き出せないけどなんとかしたい!」と考えているかたは動き始めるきっかけになりますので、ぜひご一読を!
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