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齋藤綾治「自分らしさを見つけて伸ばす 公務員の「強み」の活かし方」

・本書は、公務員として、総合政策部門での全体プランニングや、自治体業務を通じて多様な人の生と生活に関わり、俯瞰と対話によるまちづくりに従事(現在は独立し、コーチング、ストレングスコーチングをベースとして1人ひとりの能力開発を支援)した著者が、強みの原石に気づき、それを磨いて、自分らしく活き活きと過ごす日々を手に入れるためにどうすれば良いかを書いた1冊。
・自分らしさを見つめることが、強みを見つける第一歩。強みとは、自分の外側に装着するものではなく、内側から育て、活かすもの。資格や実績よりも、あなた自身がそれを活かせる力を持っているかどうかのほうが、よほど重要である。
・「行動・事実」「感情・想い」「思考・理解」という3つの視点は、いわば強みの原石。自分の弱点の弱さを把握することは、自分らしさを理解することにつながり、自分の強みを見つけ出す第一歩となる。
※3つの視点の強みの詳細は、本書をお読みください。
・強みを見つけ、磨き出すことのメリット
①自分が役立っているという満足感
②仲間と味わう達成感
③自分の意思で日々を過ごしているという充実感
・「うまくできた」を見つけていくためには、時間を確保することも大切(目安として1ヶ月に1回、時間をつくる)。気がかりなタスクの山を一度頭の中から追い出して肩の力を抜き、日々の中に埋もれがちな「うまくできた」を見つけ出す時間は、あなたを確実に成長させてくれるものとなる。自分のことを放ったらかしにしていては、成長角度を上げていくことなどできない。自分の「うまくできた」を見つける時間を必ず確保していくこと。
・正解よりも、論破よりも、誠実さを大事にする。あなたが個人として信頼される存在になっていくために、「即答にこだわってしまうこと」と「正論で論破してしまうこと」の2つを手離そう。信頼を構築していくにあたっては、「この人は私のことを理解してくれている」と感じられるかどうかがとても重要。まず先に相手を理解することが大切なのだということを、忘れないようにする。
・他人の評価に依存しないよう自己基盤を整える。他人の評価に一喜一憂しないためにも、自分をよく理解し、自分を受け入れ、そして自分を信じていく力を育てていくことが欠かせない。不安は認めた上で手離していくこと。また、「定期的に強みの視点に立ち返り、自分の強みを思い出して、日々の仕事に活かしていくこと」を繰り返していくことこそがあなたを強くする。自分の理解を他人任せにせず、自分の強みから目を逸らさない意識を持ち続けること。また、自分を満たし、充電できる活動が不足していないか確認していくこと。
・本書では、「自分を活かすことに意識を向けるための強みの原石について」「その強みを見つけ、磨いた先にあるものや育て方について」「組織の中や外での強みの活かし方」「チームでの強みの活かし合う方法」「リーダーのなり方」というような5つの章から構成されている。
あなたのある強みをどう世の中で活かしていくのかについて深く考えるきっかけとなる本です。

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