記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

極限脱出シリーズをプレイした ネタバレちょっとあり

はじめに

極限脱出シリーズもとい下記3作品を全てクリアしました。
自分への備忘に記事をしたためることにしましたが、如何せんボリュームがありすぎるので、ネタバレはほどほどに、これからプレイされる方の邪魔にならない程度の濃度で書きます。

なお、先に書いておきますが、一部ボロクソに書いているものの、大変楽しいゲームでした。
ちなみに、全てPS4のダウンロード版でのプレイですが、1はDSでプレイ済みなので2回プレイしたことになります。

 1.極限脱出 9時間9人9の扉
 2.極限脱出ADV 善人シボウデス
 3.ZERO ESCAPE 刻のジレンマ

プレイ時間は1と2が各40時間程、3が20時間程でした。
全てフルボイス(2は主人公のみボイスなし)で、基本、オートプレイでボイスは全て聞いていたので、1と2はノベルパートでボタンをちゃっちゃか押していったら10時間程の削減ができる気がします。
後述しますが、3では時間削減は無理です。ドラマ・映画が苦手な方には向きません。

どういうゲームか超ざっくり説明すると

複数名が1つの施設に閉じ込められ、そこから脱出することが目的のゲームです。進め方は作品によって違いますが、基本、下記の繰り返しです。EDは複数あります。

 アドベンチャーパート→脱出パート→アドベンチャーパート(分岐ありの選択肢)

フローチャートで未読のイベントとEDを埋めていきながら脱出を目指します。謎が解けず進められなくなった時は未読のイベントを拾うことにより解消されることが多く、2のサイコロ以外に理不尽な謎解きはない印象でした。

ただ、元がDS(タッチパネルありの2画面のゲーム機)での発売だったため、操作性がいまいちで困ることはありました。メモ機能なんてコントローラー操作でどう使うねん。相当記憶力が良くない限りは紙とペンは必須です。

作品ごとに脱出条件が違うことにこだわりは感じる

3作品それぞれ脱出のための条件が違うものの、9という数字に重きを置いていることは共通しています。

1.極限脱出 9時間9人9の扉
参加者にはそれぞれ1~9の番号が振られたバングルが装着され、同じく1~9の番号が振られた扉を進んでいき脱出を目指します。1つの扉は最低3人いなければ開きません。9時間を超えるとバングルが爆発して死にます。

1~9の扉の開け方を説明すると、バングルの合計値の10の位と1の位のさらに合計値の扉の開きます。
1のバングルと3のバングルと8のバングルの合計値は1+3+8=12ですが、その場合、1+2=3なので、3の扉が開きます。

開いた扉の先には謎解きが待っており、そこに鍵やら何やらがあり、それを使って施設から出ることになります。

1のルールが1番ゲームとして分かりやすく、黒幕がとある狙いのために意図的に番号を振っていることが分かったときはしてやられた感がありました。

2.極限脱出ADV 善人シボウデス
参加者にはそれぞれ3が振られたバングルが装着され、とある条件で開始されるゲームで数字が±されます。9以上になったキャラクターは施設から脱出するための扉(1回しか開きません)から脱出でき、0以下になるとバングルから毒薬が注入されて死にます。

そのゲームは2人1組の1チームvs個人が個室で「協力」または「裏切り」のどちらかを選び、どちらも「協力」ならどちらにも数字が+され、どちらも「裏切り」ならどちらも0、どちらかが「裏切り」なら「裏切り」は+、「協力」は-されるというもの。

駆け引きを楽しむ頭脳戦かと思いきや、ゲームは複数回開催されるので、1回でも「裏切り」を選んだ場合は疑心暗鬼に陥り、共倒れはほぼ確定。どちらも「裏切り」ならどちらも0なので、永遠に脱出はできません。
そんなルールにも関わらず、とあるキャラクターはあの手この手で脱出を試みます。そのクズっぷりに注目です。

3.ZERO ESCAPE 刻のジレンマ
3人で1チームの3チームで争います。3チームそれぞれがが死んでほしい1チームに投票し、2票獲得したチームが死にます。それ以外にも黒幕は様々な手段で殺そうとしてきます。1人死ぬごとにキーワードが獲得でき、それを6人分集めると施設から脱出できます。
バングルは時計兼爆弾です。

最も大味かつ黒幕に全てが委ねられたゲーム。それが3です。

UI(ユーザインタフェース)の統一感のなさに驚け

推理ゲームで有名なシリーズと言えば、私は『逆転裁判』『ダンガンロンパ』あたりを思いつきますが、基本なUIは同じでした。時々、時代の流れでシリーズの途中から3Dが使われることはありましたが、画面構成・操作感が大きく変わることはなかったと思います。

そして、極限脱出シリーズは何があったんってくらいUIが違います。
唯一、メニューのデザインはほぼ一緒ですが、それ以外が違い過ぎました。

1.極限脱出 9時間9人9の扉
アドベンチャーパートは立ち絵で、イベント時はスチルあり。脱出パートの部屋は3D。
立ち絵・スチルともに2009年発売という時代を感じさせないくらいにきれいで、ストーリーの盛り上げに一役買っています。
八代はアラフォーとは思えないくらいに露出度が高く、美しいですが、それはご愛敬。老若男女の書き分けがされていて、シリーズ中で最もUIが安定していて私は好きです。

アドベンチャーのUIはこれで良いです。

2.極限脱出ADV 善人シボウデス
アドベンチャーパートと脱出パート、全て3Dです。本当に稀にスチルが表示されます。

キャラクターは5頭身くらいの3Dモデルで表現されていますが、これが、本当にひどい。
プレイ開始時にそれなりのスチルが表示されることもあって、アドベンチャーパートのできの悪い人形のようなキャラクターの落差がすごいです。パッケージの美しいキャラクターはどこにいったんって思います。
どんなシリアスなシーンももれなく全部おもしろくなるので、グロ要素緩和が目的だったら成功と言えるかもしれません。

2012年発売だからとも思いましたが、かの有名なFF10は2001年には既に発売しています。美麗3Dを得意としているスクエニと比べることはナンセンスかもしれませんが、いや、さすがに2012年でもこの3Dモデルはひどない?
なぜ1のように立ち絵とスチルにしなかったのか理解に苦しみます。製作費の削減?

3.ZERO ESCAPE 刻のジレンマ
アドベンチャーパートと脱出パート、全て3Dです。スチルは1枚もありませんが、2とは比べものにならないくらいに3Dがきれいです。

というか、アドベンチャーパートと書いてみましたが、ムービーパートと書いた方がしっくりきます。パッと見は洋画。ポチポチとボタンで文章を追っていくのではなく、ひたすらムービーを観る必要があり、オートプレイしかできない仕様になっています。
ムービーの長さは程よく、キャラの表情筋は固いもののカメラアングルがうまいのか飽きることはありませんでした。が、人によっては「ゲーム」であることに戸惑いを覚えると思います。

フローチャートも見方がさっぱり分からず、ゲームとしてのとっつきにくさが半端ないです。

また、UIではありませんが、パッケージのとっつきにくさもすごいです。
分かりやすく海外での発売を意識したスタイリッシュなデザインになっていて、素人目でも日本では売れないだろうと思います。
1と2のパッケージではキャラクターを推していたのに、何故。

ストーリーはおもしろかった

1の謎は2で回収され、2の謎は3で回収されます。
シリーズ通して登場するキャラクターが数名いて、2の終わり方が清々しいまでの「to be continued」なので、1→2→3以外のプレイ順はおすすめできません。特に3からプレイを始めた場合、終盤の展開にポカンとなります。1と2をプレイしていても若干ポカンだったので、3からのプレイは絶対にやめた方が良いです。

ネタバレを避けるために内容には触れませんが、個人的には1→2のとあるキャラクターの生きざまがとても好きです。
3はきれいに終わっているのですが、全部の謎がすっきり解消されたというわけではなく、そのキャラクターのことだけ言えば2で終わりでも良かったくらいでした。

まぁ、2の「to be continued」で終わらせず、完結編として3を発売してくれただけでも嬉しいことなんですが。
3があるからといって、2の時間軸がなくなる訳ではないですから。

まとめ

最後にストーリーとUIを好み順に並べました。

 ストーリー:2 > 1 > 3
 UI:1 > 3 > 2

2はゲームの特性から分岐が多く、同じような展開を読む羽目になることが多いわりに既読スキップがしにくいのですが、退廃的なストーリーが好きなので、UIをボロクソに言ったわりには2推しです。
3ではポカンとしましたし、全作クリアまで100時間程かかりましたが、満足感は高く、それなりに時間があって推理または脱出ゲームが好きならプレイして損はありません。
PlayStationStoreでは定期的にセールをしていてお安く買えるのも嬉しいポイント。
(私はつい最近まで買ったことすら忘れていましたが、数年前にセールでまとめ買いしてました)

積みゲーの中に本シリーズのシナリオライターの打越鋼太郎さん作の『AI: ソムニウム ファイル』シリーズがあり、下ネタのすごさに途中でとまっているので、そちらもプレイを再開したいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?