猫が空腹で吐く理由と対策について
猫が空腹で吐く理由とその対策
猫を飼っていると、一度は「うちの子、また空腹で吐いてる？」と思った経験があるのではないだろうか。
猫はとても気まぐれな生き物だが、空腹のせいで吐く、というのは一見ちょっと矛盾していて不思議にも思える。
空腹で吐く理由
猫が空腹で吐くのは、主に「胃酸過多」が原因とされている。
猫の胃は、一定の間隔で食事が入ることを前提にして酸を分泌している。
ところが、食事の時間が空きすぎると胃の中が空っぽになり、分泌された胃酸が行き場をなくしてしまう。
胃の中で酸が溜まりすぎると、猫の胃が「このままではいかん！」と反応し、胃酸を吐き出してしまうという訳だ。
つまり、空腹のあまり胃が「もう耐えられない！」と叫び出すのである。
私の猫も例に漏れず、朝ごはん前になると盛大に空腹アピールをしながら小さな嘔吐をすることがよくある。
だいたいその様子は「ぬし、朝ごはんまだなの？」と、まるで催促されてるように感じる。
また時には「ほらご飯遅いから吐いちゃったー。ぬしのせいー」と当てつけのようにも感じる。
対策
飼い主としてはこうした空腹による嘔吐をできるだけ防いであげたい。いくつかの対策が考えられるが、猫の性格や生活環境に応じて試すのがいいと思う。
小分けで頻繁な食事
猫はもともと少量を頻繁に食べる習性を持っているため、1日に数回の小分けの食事が理想的。たとえば、朝・昼・晩の3食に分けるのではなく、少量ずつ4〜5回に分ける方法もあり。特に夜寝ている間や、仕事で不在の昼間など、長時間ご飯をあげられない時間帯をカバーするようにすると効果的だ。自動給餌器の導入
最近は便利な自動給餌器が登場している。設定した時間になると、決まった量の餌を出してくれるので、飼い主が留守にしていても猫が空腹で困ることがない。うちも導入してから安心して遠くに出かけられる頻度が増えた。これを用意すれば、猫が「今日もまた空腹で吐かなくてすむ！」と安堵してくれるかも。夜食を少しだけあげる
夜寝る前に少量のごはんをあげるのも効果的。朝吐いてしまう猫はこれで朝ごはんまでの長い夜を快適に過ごせるようになるかもしれない。うちの猫には夜食に鹿肉健康ジュレをあげるのだが、食べると満足そうに毛布の上でゴロゴロして、朝の「ご飯早くくれないから吐いちゃうもんアピール」が少しだけ減った。胃にやさしいフードの選択
胃にやさしいフードや、消化を助ける成分が含まれているキャットフードを選ぶのもひとつの方法。こうしたフードは猫の胃腸に負担をかけにくく、空腹時の胃酸過多をやわらげる効果が期待できる。
最後に
猫の空腹による嘔吐は、飼い主として少し驚きや戸惑いを感じることかもしれないが、逆に愛猫の健康のために対策を考える良い機会でもある。
私は毎朝「ぬし、朝ごはん！」と目を覚ましてくれるのも愛おしく、楽しみなので、吐く前に少し早めに起きるようになった。
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