エシカルファッション。②ブランドと執着
私はハイブランドが好きだ。自分ではあまり買わないけれど、ディテールにこだわってるし、デザイナーのメッセージが込められてると思っているから。
最近はハイファッションのランウェイでも、サステナビリティ(持続可能性)が注目されている。
Netflixの「ネクスト・イン・ファッション」というファッションデザイナーのコンペティションをする番組でも、ファイナリストに残ったデザイナーが、ドレスの模様に氷山を作ることで地球温暖化へのメッセージを表していた。
平民としての自分が、ハイファッションのダイレクトな影響を感じることは少ない。確かに日本のブランドも多少なりともそこからトレンドを取り入れているけど。
ブランド、といえばステータス、という思考回路はまだある。エシカルファッションとしての選択、ではなく。
ロンドンでバッチリメイクをした女の人たちは、大きなブランドものの紙袋を持っていた。でも、彼女たちの目はキラキラしてなかった。次に買うものを求める、獲物みたいな目だと感じてしまった。
形あるものは壊れてしまう。つまり永遠じゃない。
だから、自分の所有物に執着したり、それに自分の何かを反映させようとするのは結構危険だと思う。(自分がリッチなことを確認するためにブランド品を買う、とか)
自己表現という意味ではいいんだけれど、執着とかネガティブな感情を結びつけてしまうと、ファッションも危険なものになり得る気がする。
自分への戒めも込めて言いたい。物質主義の世の中に。
形あるものは永遠じゃないんだよって。
YouTube のclothing haulや購入動画が好きだったけど、それもなんだかなーってこの頃思うようになった。前はそれを見るのも英語の勉強になってたんだけど。
あれだけ服を買って、視聴者も影響されて買って、、みんないくつ持ってるの?いくつ着てる?いくつ捨ててる?と思っちゃう。。
そもそも服ってそんなにいらない。
「フランス人は10着しか服を持たない」がベストセラーになったことから分かるけど、みんな服の持ちすぎに疲れてるような気がする。もしくは服の数はあるのに着る服がないとか。安い服ばかり買うからすぐ布がダメになって新しいのを買うとか。
それってサステナブルではない。あと、満足感が低いと思うのは私だけなのか。
私は周りの人と同じ服を同じような組み合わせで着るのが実は好きじゃない。流行は自分のスタイルに新しいものを取り入れるのにいいけど、流されたくはないと思ってる。
プラダを着た悪魔の主人公、アンディが着てたセルリアンブルーのセーターじゃないけれど、みんな考えて服買ってる?流行って作られてるって自分でわかって、飽きないか考えて買ってる?
まあこれは全部わたしにも言い聞かせてるんですが。何でもかんでも買うより、自分のスタイルを見つけた方が幸せな気持ちになれる気がする。
私はファッションがかなり好きなんだと思う。好きだからこそ、それが誰かを圧迫するモノ、誰かの生活を犠牲にして楽しむモノにはしたくない。
ちなみに私のスタイルアイコンはカミーユロウです。
2020/3/3
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