#3 忙殺系パン屋での私の仕事
先述したように、忙殺系パン屋なので、開店とともに大行列ができて、それが途切れるまでひたすらレジ打ち、品出し、トレー・トングの消毒、お客様対応等、、、とにかく大変でした。
そして、その仕事に加えて最大ミッションは、
イライラをお客さんにもぶつけちゃうお局の尻拭い
です。
お客さんの大行列がすごい時は、レジ打ち係とパンの注意説明やセールストーク(パンを包装→袋詰めを同時進行)係の2人1組でやる店だったため、お局がレジ打ちの時に、後者を担当した時に、
なるべくなるべく、お局が発言をしないように、お局が刺々しい言葉で伝えそうな内容をやんわり言葉で先回りで言ったり、精一杯の笑顔で対応したり…とにかく猛スピードでパンの袋詰めをしながら、気配り気配り気配りをしていました…
これがものすっっっっっっごい大変なんです。
心も体力もすっっっっっっごい削られるんです。
し!か!も!
お局は、お客さんが去った後に「さっきのお客さん…」と悪口を言ったり、「さっきこう対応してたけどそれは違うからこうして。」や「さっきのこういう言い回し誰に習ったの?(もちろん悪い意味)」を大行列の合間合間で言われるのです。
四方八方がレジと店外のお客さんから見える窓に囲まれた設計のため、笑顔は絶やさず…と思っていましたが、きっとあの時の私は、死んだ目をした愛想笑いをしていたことでしょう…。
波風立てたくない自分、曲げたくない自分
さて、大行列の合間合間で言われるお客さんの悪口やご指導に最初、どう対応していたか…
とにかく「えぇ〜そうですかねぇ」「えぇ〜誰が教えてくれたんでしたっけ〜自己流です〜」と愛想笑いで流す。
でした。
正直、お客さんの悪口に賛同したり、ご指導に「わかりましたぁ🥺」と返事をしたり、「〇〇さんに教えてもらったんですけどぉ…」と教えてくれた人を差し出すこともできました。その方がお局さんはご機嫌になるのもわかってました。
でも、そんな返事したくない。
その返答でその場を凌ぐことができてもその返答をすることは自分の気持ちが良くないわけです。だから誤魔化すしかできませんでした。
しかも、バイトとはいえ、お客さんとの接客にプライドを持って対応していたつもりだし、悪口に賛同してお局さんと同類にもなりたくないし、正しいことを教えてもらった上で行なっていることをお局さんの一存で変えたり、教えてくれた人に追及されるのも嫌だ…
私が出した答えは…
必殺!質問返し!!!🪃🪃🪃
例えば、
「さっき、『A』っていってたしてたけど、『B』だからね」と言われた時、
もちろん「あ、そうなんだ」程度であればそのように答えるのですが、納得できないときは、
「Aじゃダメな理由教えてください。もちろんお局さんがおっしゃるようにBも良いと思うんですけど…🥺」
と返事をするのです。
すると、なんということでしょう…
ちゃんとAがダメな理由を教えてくれるのです。
なんてたって、お局さんは、
「私は面倒見がいいの」と思っているから、教えてあげることに快感を覚えるから
です。
案外理由を聞いたら、なるほど〜そういうことでBにしてって言ったわけね〜…と納得できることが見つかったりします。
でも大切なのはAが完全に間違ってない限り、完全にBにはしない。というところだと思います。もちろんBにする理由を聞いて納得できるところはBのやり方を採用すればいいと思いますが、Aのやり方で間違ってない上にAの方がいいこともあるのであれば、完全にAをなくす必要もないんじゃないかな〜と、学生の私は結論づけました。
そして、お局さんは自分の教えたBのスパイスが少し入ってるだけで、教えた甲斐があったわ😁と思ってくれるという話です。
ある意味単純なお局さんだったのかもしれないですね。
そんなこんなでのらりくらりと過ごしていても、耐えられないことはまだまだありました…
そのお話は、また次回にしましょう。
今日も読んでいただきありがとうございます。