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幻のモヘンジョ=ダロ。

※大昔にパキスタンに一人旅した話。

首都に行きたかったんだけど、確か、女1人で宿泊は全部お断りされて。
仕方なく、ラホールを目指しました。

首都から、バス乗り場まで歩いていると、不意に、足元に、にんじんが飛んできました。

嫌がらせだろうか。

凄く辛い気持ちになりました。

こんなところ、旅してんじゃねーよ、って言われてるみたいでした。

ラホールは、もうインドへの入り口ですから、

通過点と言えば通過点。

ラホールでは女1人旅の、宿泊を断られることはなかったですが、相変わらず、

街は男、おとこ、男、おとこ、

サングラス売り、

アイス売り、

いつも、あのパジャマのような衣装の男たちが
行き交う。

何とも奇妙な街でしたが、

美しい建物が、ドカーンとあったりして。

アジアといっても、こんな風景、建物もあるのか、

想像していなかった景色。

こんな遠くまで来たんだ。

そう思わされるような場所。

思わず絵を描きたくなるような景色の数々に

胸を打たれました。

なのに、周りはおとこ、おもこ、おとこ…気が休まらない。

こんなところ、早めに出て行こうかなとも思えてきます。

立派な建物があるところで、少年二人組に

「君たちの国は、女が全然いないねぇ!」

と話しかけてみると

青年
「いるよ!」

私「どこに?」と、

困った顔して見せると

青年「見せてあげるよ、カム!」

そう言うと、

記憶が曖昧なのですが、どこかに連れて行ってもらいました(村みたいなところ)

今考えたら超危ないと思います。

外で家族にお会いしました。

ボートに乗ろうみたいな流れになって


ボートに乗りました。

全然、ボートが見えないのですが、ボートに乗っている写真です。

みなさん、とても人懐こくて、美人で、爽やかに親切にしていただきました。

やっと、女性と触れ合えた瞬間でした。

ラホールの良き、思い出です。

宿に帰って、地球の歩き方を読んでいると、泊まっている宿が、夜中に回転扉みたいになって、

人が入ってきて、犯された。by男性

と書いてあったので、

ぞぞぞー

としましたが、特に何も無く、翌朝、そそくさと宿替えをしました。

次の宿は過去に日本人がたくさん泊まっていたようで

日本語で書かれた伝言ノートが置いてありました。

本当か?どうなのか?分からないけど、かなり物騒な事しか書かれていなくて

目が飛び出そうでした。目指していたモヘンジョ=ダロには行くな!と書かれてあります。

宿の人は英語のできるパキスタン人で

私「モヘンジョ=ダロに行きたい」と伝えてみたら、

宿の人は険しい顔をして
「ノー!」と言って、殺されるジェスチャーをしました。

そんなに物騒なの?

仕方なく行くのを辞めて、ベッドに横たわると、
ベッドの脇に、モヘンジョ=ダロだけは行くな!
帰って来てない人がいる

みたいな事が日本語で書かれていました。

この宿に泊まってなかったら、行っていたかも知れません。

歴史の教科書でお馴染みのモヘンジョ=ダロが幻になってしまいました。

(※ツアーなら大丈夫と思いますが、そんなツアーは、現在は、ないと思います)





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