眼科病棟って、こんなところ
看護師3年目で、混合外科病棟へ。
まず、眼科の処置を習いました。
目薬の仕方、目の洗い方、初めはうまく行かなくて、しかも、ぶっつけ本番で座位の患者さんにするテクニック。
目薬やら、眼洗浄水の勢いの加減に慣れず、流れて患者さんの口まで行って、
かなり患者さんに笑われました。
眼科は変に忙しくて、誰か1人ナースがら目薬の時間です〜と定期的に放送を流して、一斉にオペ後の患者さんが目薬をする。
できてるかどうか、見に行く。眼軟膏など付けてあげる。
眼科は点滴も無いし、飲み薬も無いし、(抗生剤や、麻酔)全部点眼で済ませるところが、新鮮でした。
網膜剥離オペ後の患者は、1週間うつ伏せにならないといけなくて、
うつ伏せ用のベッドの作り方を習いました。呼吸しやすい様に、穴あきベッドです。
歩く時も俯いて、ご飯も何もかも俯きで、
暗くならない様に、皆んなで笑わせに行っていました。
そんな、なかなか明るい病棟でした。
失明患者さんが要領良くトイレ行ける様に、壁伝いでトイレ行く方法とか、必死にやってました。
要領よく行けたら拍手です。
でも退院したらどうするんやろう。
オペの日は大忙し。
1日で16軒とかで、大半は白内障でしたが、
オペ係になったら、クラッシック音楽が流れる部屋に、
今からオペの患者さん並ばせて、ひたすら眼に瞳孔を開く麻酔を砂時計使って、順番に点眼し続けて、瞳孔開いたら、別のナースが車椅子でオペ室へ。
オペ終わったらストレッチャーでお迎えして、また、目薬の刑です。
それの繰り返しで1日終わります。
嫌でも目薬がめちゃ上手くなります。
違う科に行けて、新しい技術。新鮮でした。
夜勤は暗室の掃除。
普段は真っ暗の部屋です。掃除しながら
ふざけて機械で遊んだり、勝手に目の検査とかをしていました。
眼科の研修医は5人でしたが、みんなボンボンな感じで、
夕方以降はPHSが繋がらなくて、遊びに行ってしまいます。
脳外科と違って、眼科医は余裕でした。
血圧が!昇圧剤が!意識レベルが!と言った事はまず、無い。
ボールをぶつけたなど緊急も来ていましたが、いる先生だけで対応していました。
眼科ドクターは美人のお嬢様が多くて、中でも群を抜いた気高い派手な美人がいて
一度袖を通したものは着ないという、徹底ぶりで、私たちは、その服を毎週貰ってました。
派手で香水臭い服で、洗っても匂いの取れないレベル。
いつも、ツカツカツカツカと、ヒールで白衣でやって来て、
ツカツカツカツカと、去ってゆく。
ただ、その先生は失恋をしたらしく、かなり病んでて、時々ヒステリーを起こすし、夜の緊急は出てこないし、なかなか難しいドクターでした。
脳外科の先生と付き合っていたのですが、脳外科の先生が、お見合いで結婚してしまったのです。
眼科はそんな思い出です。
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