大学生デビューもあれば病んでいく人もいる。

大学生になって、私は痩せたし、おしゃれも楽しむ様になり、恋もした。

これは、一応大学デビューになるのかな。

一方、違う通りに面した立派なマンションの2階の学生が、何学部かわからないけど、不登校になり、部屋から出てこなくなり、トイレも行けなくて?何故かオムツを履いて生活していたらしく、同じ学生の住民からごみの汚臭で苦情が来て、


親が迎えに来て、退学したということもありました。

人間どこでどうなるかわからないけれども、

人間関係かな?恋愛関係かな?

私は知らない土地で1人でポーンと来て、何とかなっている。

運がいいだけなのかもしれないし、先はわからない、怖いです。

ところで、先生に声掛けを頼まれた、なぐらさん。

近寄ってみたけど、当たり障りない話しかできなくて、どうもトダさんの様に、向こうからもグイグイくる様子がなく、

コンビニスィーツの話をしたり…はできたけど。


入り込めない子だった。
諦めてしまった。


だけど.お話はしたそうだった。

もっと、声かけてあげればよかったとは思うけど、ついつい自分のことで精一杯になってしまった。

彼女も、トダさんと留年した。

ホッタちゃんは、彼氏と一緒に卒業したいとか登山したいとか言って、自ら留年しました。

私たち看護科で
留年する子って、留年したくてしてると思う。

頑張れば過去問さえすれば、出席日数さえ足りれば

留年なんかしなくて済むのに、ホッタちゃんといい、トダさんといい、なぐらさんといい、

望んで留年している様にしか見えなかった。

足踏みしたい「何か」があるとしか思えたない。

確かに急いで現場に行くより、足踏みした方が人生、何かが見えるかもしれない。
私たちの道は、大体、決まっているのだから。

新学期になり

新たに上から留年してきた子と仲良くなる事になる。

その子はSさんと言った。
Sさんは、やや理屈っぽくて、誰からも好かれてはいなかったけど、私はとても好きでした。

Sさんの服装が可愛いので、聞いたら彼氏が選んでるという事で、

Sさんの彼氏とわたしとSさんで、買い物に行ったり、蕎麦屋に行ったり、何故か3人で楽しく過ごしたこともありました。

Sさんは情緒不安定なところがあり、いわゆる、メンヘラ?
それが自身の悩みであり、傷ついてしまっていたんだけど、今の彼氏が全部受け止めてくれたから、安定していられる。
別れることはこの先、ないと思う。

と話してくれて、

えっ。と思いました。

私はどうか?A君は得体が知れないし、家族は温かいけど、この先も?と言うのは考えてなかったです。

Sさんが羨ましい反面、束縛されるのはだるいなって思ってました。

Sさんは、割と彼氏とベッタリでした。

Sさんは相変わらず、空気が読めないのか、もう終了にしたい授業中の話を、長引かせたり、意見が長かったりして、先生や他の生徒に、嫌われていました。

そんなSさんが、実家に泊まりにこないか?と、提案してくれて、喜んで着いて行きました。

Sさんの家は山深く、こんな村があるのか!という村で、暴れん坊の犬が一匹、柱にくくりつけてあって、ぐるぐる回らせて、紐を短くして

家に招き入れてもらえるシステムでした。

家と言っても、お寺でした。


お母さんが出てきて、お茶や、お菓子を食出してきて、広ーいお堂みたいなとこで、2人でゴローンとして、

夕飯どぉしよ?やっぱり蕎麦行く?とか言いながら。
Sさんが「うちはさ…〇〇教なんだよね。」

私「え!なにそれ!その可愛い名前?」

Sさん「宗教だよ」
私「Sさんは信仰しているの?」
Sさん「全然!母親だよー」と、嫌そうに言った。
だからって、私も実はねーという気にはなれなかったです。
宗教派な話を他言したら地獄に堕ちるとまだ、洗脳されていたからです。

ほんと、宗教ってこんなにありふれているのかなぁ。

Sさんとは、何故か銭湯によく一緒に行ってて、湯船に大根が浮いてたりする様な、しかも頭洗う場合は、別に洗髪券が要り、別料金というシステムの今となっては不思議な、思い出深い銭湯があります。

裸の付き合いとは、凄いもので、Sさんとは、この先もかなり長い付き合いになります。







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