マリッジブルー最高潮の日々、患者さんに相談する
マリッジブルーなのか何なのか分かんないけど、不安定な日々。
とある末期の患者さん男性に「結婚してよかったですか?」
と聞く病んでいる私。
患者さん「良かったよ。」
私「どうしてですか?」
患者さん「子供ができたからね。」
私「子供がいたら、なぜ良いのですか?」
患者さん「世の中の移ろいが分かるようになるからだよ。」
???????
私「そうなんですかー。ありがとうございます。」
この患者さんの言葉の意味が分かったのは、最近である。20年以上後かな?
弱っている時は
人生の先輩に、連絡したい。
1年目の時に受け持ちした出産中にAVM破裂で脳出血で運ばれてきた年上の小児科の看護師(患者さんOさん)
が退院時に、いつでも会いに来てと渡してくれた電話番号にかけてみました。(毎年、年賀状はもらっていました)
4年ぶりです。
めちゃ喜んでくれて、迎えに行くと言って、来てくれて、公団?のようなところに連れられて、
ドアを開けると、
夫さんが腰にタオル巻いて息子ちゃんと風呂上がりの姿で、笑いながら横切って行きました。
住まいはとても狭い。
ごちゃごちゃしている。
Oさんはまだ看護師は復帰しておらず、夫は電柱に登る仕事をしていて、安定はしていないけど、夫が大好きで、信用しているから何の不安もない、幸せだと言う。
実はAVMがまだあって、いつ破裂するか分からないから、子供は作っちゃダメって言われてるんだけど、、、実は最近できちゃった!
産むもんね、私。
って、酒飲んでるし、タバコ吸っているし、私が持って来たおつまみに「わかってるやん。」とか言って。
パリパリ。
結婚の話をすると
Oさん「それって、うちのお姉ちゃんみたい、お姉ちゃん堅い人と結婚しちゃって、子供できちゃって、地獄なんだよ。嫌だ嫌だと言ってて子供がいるから別れられないけど、別れることを目標に生きている。」
堅い人って厳しいやん、
しんどくなるよ。背伸びしなくて良い人にしなよ、うちみたいにグダグダ、ダッラーできるんが良いよお〜。
Oさんは出産中にAVMからの脳出血で
意識不明でうちの脳外科に運ばれてきて、
緊急オペして、病室に戻って来て私が受け持ったのだが、
出産後だわ、記憶喪失しているわ、痛みはあるわ、母乳は出るわ、子供に会えないわ、問題盛りだくさんの患者さんでした。
ここまで回復して、4年後には私の相談に乗っていることすら信じられない状況だったのです。
入院中は、意識混濁している中、夫さんの名前を呼びまくっていた。
いつも申し訳なさそうに夫さんが欠かさず、お見舞いに来ていて、
たまに酒臭くて、Oさんに帰れ!って言われて大爆笑したり、
Oさんの病室は楽しかった。
この夫婦を微笑ましく受け持ちとして見ていたのに、
どうして、学ばずして、
堅いのを選んでしまうのか。。。。
Oさん「また、連絡してくれて良いから、うちら(夫婦)はあかりの味方やからね。」
そう言われて帰ってきた。
また患者さんに頼ってしまった。
この夫婦は、凄く溶け合っている。公団だ、電柱登ってるーなど言っている
私は、そんなOさん夫婦といると、楽しい
でも、結局は私は「見栄」「見栄え」を選んだんだと思う。