大学2年の夏休みに合宿免許を取りに行った話

2度目の夏休みがやってきました。

いつも終わったらバイト、宴会場、チップ貰い、風呂入って帰る。

朝はいつもフロントの女の子と中居が揉めてて、客が帰ったあと、部屋の片付けを、訳あり中居さん(ねえさん)とダルそーに笑いながら部屋部屋を回る。

授業は寝る。孤立する。

2回目の夏休みは、車の免許を取る事にしました。

どうせなら、合宿免許にしよう!と思いました。
場所は、人生で、こんなきっかけが無ければ

行くことがないであろう、大雪、豪雪地帯で有名な場所にしました。

ここから辿り着くルートを考えるのですら楽しいくらい離れていました。

誰かと一緒に行くと言うわけでもなく、思いつきでした。

また、1人で冒険の始まりです。

中居のバイトや、チップで事足りる金額で、自由気ままに、AT限定15日間というものにしました。


合宿に行ってびっくり!
ここは、めちゃ田舎でしたが、どうやら東京に近いらしく

慶應大学や、早稲田大学、東京大学、聖マリアンナなど、華々しい経歴も加えて、オシャレな人達がたくさん来ていて、

私なんか…って思うほど

一気に気後れしました。

安いだけあって、畳の部屋に6人。
合格したら減って行き、新たな受講生が来る、で、毎日部屋の中は、何人か入れ替わりがありました。

毎日誰かが卒業するので、飲み会がやたらありましたが、行かなかったです。

ご飯がやたら美味しい宿で朝も楽しみだし、昼の弁当も最高だし、夜も楽しみだし、風呂は温泉だし、人生で身体がリセット、デトックスされた日々でした。

誰にでもナンパする慶應ボーイには、ドン引きで、私なんか交流すらしませんでしたが。

数日経つと、思いの外早稲田の子達とは男女問わず、気が合うな、と思う様になり、いつの間にか早稲田の子達との付き合いが始まりました。


教習の授業なんて、一日数時間で終わってしまうので、昼には暇になるので、テニスコート借りて、テニスしたり、暇な時は、合宿所のロビーでお話ししたりしていました。

途中、東大の女の人が来て、どんな人だろうとみんなで注目していたら、頭はすごくいいんだけど、免許取れないかもって、言ってて

そんなー

と思ったけど、すぐに脱輪、何回やっても脱輪、センスが無いようで、即退学して行きました。

そんなことあるんや。めちゃ印象に残りました。

また、合宿中に日本一の花火大会があるとの事で早稲田の子達と見に行きました。

まだ時代が時代だったせいか、自由で、病院から点滴台ぶら下げてパジャマで見に来てる患者とか、おかしなのが、田舎の道端でにたくさんいました。

最後の仕掛け花火が有名だとの事で、ドキドキして待ってました。

そんな楽しい合宿でしたが。気がかりなことがありました。

A君に合宿に行くとは伝えたのですが、当時は携帯電話もないので、

合宿先から家に電話するように言われていたけど、ついつい、楽しくて、忘れていたことが、合宿の終わりに私の気分を重くして行きました。

A君との事は好きだし、付き合ってると思うのだけど、連絡を義務化するのは、重いなと思って、連絡ついつい、できませんでした。

合宿所を去る時は、東京に行ったことのない、私に早稲田の子たちが「文化祭おいでよ!あなたの名前を掲げた、プラカード持って待ってるから!」と

「誰が1番先に、車の免許が活かせたかどうか、報告するよ!手紙も書くよ。」と言って最高に楽しいお別れをしてきました。

私は修了検定に落ちてしまって、
二日延長にはなりましたが、

無事、17日で免許を取得、後は大学に戻って手続きをするだけでした。

人生でもう乗る事ないだろう、ローカル電車に乗り、帰ってきました。

マンションに着いたら、留守電がチカチカしていました。

着信が100件超えていまして、なんだこれは!聞くのも怖いと思いました。





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