シルクロードを辿った大昔の話
ウルムチにつくと、西安とはまた違う色で、ぐっと、人々は鮮やかになりました。
女の人はカラフルな頭巾を被っており、セーターにジャケット
タイトスカートに、タイツ、ブーツ、(中途半端なイスラムだなぁという感じ)
それが妙に色っぽく、絵本の世界のようです。
ロバのタクシーにたくさんの食料を乗せてカラフルな女の人たちが揺られて行く。
しかし、周りは、砂っぽく砂漠。
ザクロの実があちこちで売られ、ワイン色の怪しい宝石の様に、目立っていて
物凄くエギソチックです。
こんな景色を見れただけでも、もう、来た甲斐があります。
そのザクロちょうだいと言ったら、絞ってくれて、怪しいワイン色のジュースが出来ました。
身体には良いんだろうけど、味は、、、、、
というか、この時代は外人率が低く、どこ行っても何をしても、買っても、注目の的になるので、
気が引けました。
マシーナというものが乗り物という意味で、
物価が、恐ろしく安く、色々挑戦できるのが、面白い!と思いました。
ただ、トイレ事情は悪く、ホテルも共同トイレで穴掘っただけとか、
もちろん、戸はないし
水がひたすら流れてくる上でするスタイルとか
もちろん紙はない。
売店で、トイレットペーパーを1つ買い、芯を抜き、平たくして持ち歩く。
(これは、中国人たちを見て学んだ)
トイレの壁には、誰かの拭いた後の?汚物をなすりつけてあったり
トイレだけは毎日恐怖でした。
なんか、すっきりしなかった。
こういう時、日本は素晴らしいと思う。
ホテルは、何故だか鍵がもらえないスタイル。
各階に、見張り番がいて、その見張り番に頼めば、鍵をかけてもらえたり、開けてもらえたりするのですが、
出たり入ったりしたい落ち着かない私にとっては、面倒です。
なんか、色々怪しすぎて、困りましたが
まぁ、なんとか。。。するしかないね。
次の目的地クチョまでどうにか行って、遺跡を、見たいと宿の人に申し出たら、
明け方にタクシー来るようにしたとか、何とか…
明け方に、寝てたら、部屋に宿の女の人が入って来て起こされて、
そのままタクシーに促されて乗りました。
砂でざらざらしたタクシーで、窓ガラスの開け閉めもできないような、古い古いタクシーで、
愛嬌ありまくりのおじちゃんが運転手で
ひたすら喋ってくるんだけど、何言ってるか、分かんないから説明はいいよ、って言いたいんだけど
通じなくて、ずーーーーーっと、
ーーーーー?
ーーーーー?
って、無邪気に話しかけてくる。
大人でこんなに無邪気ってアリなんだ、日本では考えられない。
面白い。
遺跡もすごかったんだけど、
おじちゃんも、かなーり印象的でした。
朝日に照らされたクチョの遺跡群に連れてってくれて、最高の気分でした。
道中、人1人いなくて
目的地の景観が素晴らしいのに、観光客見事にゼロ。
当時はマイナー過ぎたのかも知れません。
しかし、本当に素晴らしい見事な景観です。
素晴らしくて感激しましたが。ずーっと同じ様な景観が続くので、
飽きては来ます。
トイレしたくなって、運転手さんにジェスチャーで伝えると、
大手を広げ、どこへでも行け!みたいな仕草をしたので、
笑ってしまいました。
なので、運転手さん待たせて
遺跡の真ん前で、記念物を置いて来ました。
帰りは、車の調子が悪く、何回も、何回もエンジンかけて、何とか帰って来れましたが、こんな砂漠の中、
運転手と取り残されたら、嫌すぎる、やめて!と願っていました。
戻ってもまだ朝10時とかで、じっとしていられない私は次の場所を目指すことに決めて、
チェックアウトし、新しいトイレットペーパーを買い、芯を抜き、鞄にセットして
クチャ駅に勢いで行きました。