7月にようやくひと段落?!と思いきや
30歳で大学病院に帰った時の話
全然職場に慣れなくて、気が張っていましたが、人間というものは不思議なもので、
ある日を境に突然、スコーンと慣れるというか、気にならなくなりました。
多少の緊張感はあるものの、休憩も普通に入れるし
患者さんのことをギャグっぽく、申し送りしたり(今日の入院さん、なかなか面白い人でしたよーとかね。)
びっくりな事に当時、大学病院なのに、カルテがまだ手書きで、夜勤明けの記録がお化けみたいな字で、青やったで!とか笑われたり
少しづつスタッフと話せる様になりました。
それでもまだまだしんどい時期ではありましたが、
突然たこ焼きパーティーに呼ばれた時はびっくりしました。
初めは、大学病院なんてプライドの高い人の集まりなのかな?と思っていたけど
勝手な思い込みだったのかな?
なんて、浮かれながら、誘いに乗って、新婚さんのマンションに手土産持って、タコパしに行きました。
しかし、、、、、
そこでも私は浮いてしまうのでした。
誘ってくれたのは私より2つ下の28歳新婚さんで、去年、研修医だった人と結婚したそうで、なかなかの美人さんです。
釈由美子さんに似ていました。
以下、釈さん「計画通りに、今年中、遅くても来年には妊娠しようと思う。
で、キリのいいところで退職する。
それから、〇〇年には家を持って、そしたら、2人目を考えて、男やったら、〇〇、女の子やったら〇〇っていう育て方にする。」
誰かが、「ですよねーやっぱり、予定通りに人生こなさないと、間に合わなくなっちゃいますから!ついて行きます!私は〇〇歳で結婚して、〇〇歳でなども産んでから、〇〇歳で家を、で、子育ては〜。」
誰かも「〜ですよね!私も〇〇科の研修医と付き合ってるんですが、〇〇歳までには結婚する様に、一人前になってもらわないとー。」
…………。
なんて、ぶっ飛んだ、会話なのだ。
この人達に、不幸は存在せず、計画通りに遂行され、その通りになって行くのだ。
高飛車に見えたけど
努力はしているのだろうし、元々の教育というか、育ち?世界が違う気がした、、
私には考えもしなかった。
自分の人生の計画など。
私には強かさが?器用さが?無いのか…と、少し落ち込みました。
後日、職場で釈さんに「辞めるなんて勿体なく無いですか?」と、
つい言ってしまって
釈さん「格好つけて、妊娠して辞めるなんて言ったけど、実はずっと仕事がしんどくて
看護師が好きでは無い、向いていない事に気づいてて。病んで痩せて。
保健師免許あるけど、今更面倒臭いし、独身の時は不安でしかなかったけど、結婚して
やっと辞めれるわ、って感じなのよ。」と
正直に話してくれました。
その後、予定通り妊娠し、辞めて行きました。
以後、10年以上経っても釈さんは復帰しませんでした。
女の子2人産んで持ち家になっていました。
典型的なこの様なパターンが、次々と当たり前に起こるので
この大学病院は、ど新人から5年目と
50前後がやたら多くて、
間の30代〜40代前半がめちゃ少なかったです。
まぁ、みんな、上手い事生きているんやな、という印象でしたが、
何せ型通りが苦手な私は違和感でしか無くて…
何故か…?羨ましいとは思いませんでした。