好きな事をしてみよう!シルクロードへ
山形の知らないおばあさんに好きなことしなさい、金あるでしょ、
と言われ、私の好きな事って何だろう?と考えた時、
せっかく離婚したのだから、結婚していてはできない事、
やはり海外に行ってみたいなと思いました。
手始めにシルクロードに単純に憧れ、行く事にしました。
仲良くなった真ちゃんに「ええ?早く帰ってきてや!」と言われながら
まず広州と言う大都会に飛びました。
夜でした。
いきなり短時間で漢字のネオンだらけの都会が見えて、
勢いよく漢字だらけののネオン街をくぐり抜け、
降り立った時、もの凄い興奮を覚えて、
何で来てしまったんだろう???
と一瞬後悔はするのですが、
空港で人波に流れるまま降り立つ頃には前向きになっていました。
しかし、中国は同じ漢字の国とは言え、無学で降り立つには、難易度は高く、無謀な試練でした。
びっくりするほど、分からない。
考えることを放棄した私は、夜も遅いので、空港で寝ちゃえ!
明日考えよ!
と思って、空港内のベンチで横になっていたら、中国の空港職員が男女4人くらいやって来て、私を囲み
やいやい言い出して、何言っているか分からないので、
英語で言ってほしいと伝えたけど、
誰もできなくて、どこかに電話をかけだして、
間も無く、幸福〜って感じの丸い独特な顔つきをした優しそうな警官?ガードマン?が真面目な顔してわせわせと、駆けつけて来て、
カタコトの英語を喋り出すんですが、
ほぼ中国語やん!ってなって、
職員や周りも笑い出して、
何だかおかしな国だなあ〜と一緒に笑ってしまいました。
結局、ジェスチャーと漢字で、女1人で空港に泊まるのは危険だから、
私たちが安全な「住宿」に案内するから、そこに行って欲しい。
と言う事でした、
タクシー代が1000円、宿が4000円位と言うのでついて行きました。
実際はそんなにはかからなかったと思います。宿は綺麗でした。
受付に行くと、何故か最優先されて、
めちゃくちゃ優しそうなガリガリのホテルボーイが、
部屋まで案内してくれて、
お湯のポットを落ち着きなく、せかせかと持って来てくれて、
何でもわからない事は電話してきて、と、ジェスチャーで伝えてくるんだけど
言葉がわからなすぎて、難易度高すぎて、電話なんて無理よ!
明日ここ行きたい!
とシルクロードの地図を見せると
目をひん剥いて、あいや〜!
と言って、今すぐ、明日のチケットを取りに一緒に行きましょう!走!走!みたいなジェスチャーされて、
ホテルボーイだか何だか知らないけど、私を下まで引っ張ってって、
ワゴン車に乗れと言う。え?
もう一回空港に戻って、手配してあげると。
その時、私はホテルの薄いテラテラした簡易スリッパを履いていた事に気づいて、靴を替えに部屋に戻ると伝えたら、
何で?問題ないから!みたいな感じで、そのテラテラしたスリッパでワゴン車に乗せられホテルボーイと再び空港へ。
ホテルスリッパで歩きにくいままホテルボーイの後ろを、ついて、空港をせかせか歩き、
ホテルボーイがチケットセンターで手配してくれて、
国内線広州〜西安往復チケットを手に入れる事ができました。
感動!
明日朝、ホテルボーイが、国内線の空港の、乗り場まで送ってくれることになり、
西安から戻って来た時はもう1回このホテルに戻って来てね。
日本人は珍しい!会えて嬉しい!ありがとう!
みたいな事言われました。
商売上手だな、と思いました。
親切にして戻って来させる?何かわからないけど、この慌ただしさ、人懐っこさ、距離感の無さ、
何だか日本より好きかも?
そんな初日でした。