看護師5年目の葛藤と変化
5年目は仕事に余裕が産まれ、料理教室やパン教室に熱中し、おしゃれもする様になり、
自由を謳歌する様になりました。
そんな中ヒデちゃんへの気持ちはどんどん下がるのに、向こうは、まさかの結婚する気でいる?
いやいや、まさか〜。
考えたくなくて、仕事に熱中。
入院時、歩行器で来ていた小さな男の子が、とうとう末期の寝たきりになり、お母さんが24時間、つきっきり、
思い出しても辛いのですが、患児の部屋には、いつも横でパイプベッドにお母さんが寝てて、どこの家も、親子で歯軋りが凄くて、
どこも歯軋り大合唱で、親子で歯がすり減っていました。
相当なストレスだな、と切なく思いました。
また、つきっきりのお母さんに聞いたら、この患児の上に2人のお姉ちゃんがいて、放ったらかしで、無関心に思えました。
そこの家も嫁姑戦争が凄くて、美容師の家柄だったのですが、
産後すぐ働かないと怒られたとか、厳しかったとか、散々聞かされました。
嫁姑問題が大きいと
お腹の子に障るのかな?なんて、思いました。
そのお母さんの言った深い言葉
「でもねぇ、どんなに揉めても、どんなに嫌いでも、嫌でもね、人間話し合うことが大事なんだなって、つくづく思うのよ。
話し合って、話し合って、話し合って、分かり合えなくても、
話し合えた事が良かったって事は沢山ある、そういうもんなのよ。」
この言葉は、その時は分からなかったけど、今なら、分かります。
長い事入院して、つきっきりで家にほとんど帰らなかったお母さん。
小児科にミッキーが来て、子供と追いかけたけど間に合わなくて1番ガッカリしていたお母さん。
その患児が亡くなった時、私はこれでやっとお姉ちゃん達がお母さんと会えるねと.ホッとした記憶があります。
仕事も充実、趣味も充実、ヒデちゃんだけはもやもや。
あまり考えたくない日々が続きました。