気になる弟を置いてその後
私が大学入学する頃弟は確か小学校2、3年位。
本当は弟がおかしいことは、気づいていましたが、大学入試や、自分の事に精一杯で気にしない様にしていました。
弟は非常に大人しくして、喜怒哀楽がありません。
静かな子。
母親が溺愛をしていました(世話焼きすぎと言いますか)
弟は姉の私が、リモコン取って、とか、あれ取ってとかの指事を素直に犬のように言うこと聞いてくれて、可愛かった。
私が入試を受ける時は、弟にお守りを作って!と注文すると、
見事に美しいお守りを3体作ってくれて、ポケットに入れて入試に向かった事、
その後も、面接や、就職試験などがあるたびに利用していて、
変な弟を私なりに心配しつつ、愛していたと思います。
私が家を出る時、一緒に写真を撮ったし(どこに行ったかは不明)
もう暫く会えないと思うと、可愛い弟の無表情な写真を何枚か掴んで行きました。
2年後の成人式で帰省した時に、弟の変わり様に「変」さを確信してしまいました。
元々明るい弟ではなかったですが、
何、これ。。。。。。全然変わっているやん、、、、、、誰??????
表情は険しく、俯き加減で、眼鏡をかけていて、ギョッとしてしまいました。
取り繕う様に弟の名前を呼んで、明るく声をかけたところ、反応はするものの目がどうしても合いませんでしたし、
挨拶は相変わらずしてくれませんでした。
母が相変わらず、甲斐甲斐しく世話をしており、奇妙な2人といったところですが、この時はまだ弟は小学校4、5年だった為、男の子はそんなものなのかなあ、と。
母に弟が凄く変わってしまった事を話すと、母は?な顔して、自覚がない様でした。
父親が「コイツは挨拶だけはできないんだよなぁ」と言ったが
いやいや、挨拶以外にもおかしなところ、たくさんあるやろ、と突っ込みたくなるのを,抑えて。。抑えて。。
気になりながらも、大学に戻ったのです。
そんな思い出です。