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【死産後の体調まとめ:完】3カ月後の通院と仕事復帰と妊活再開

死産して3カ月弱が経過しました。
通院と、仕事復帰とイベントが盛りだくさんだったので状況や、こころの動きをまとめておきます。


死産後の通院

死産後6週に病院に行った時、子宮内にまだ血流が残っていて完全復活ではなかったため、「一か月後に再度通院してほしい」と言われていました。
その時までのまとめは以下。

一か月後に通院したところ、排卵が済んでおり内膜が厚くなってしまっていたため、「生理がはじまったら通院してほしい」と言われました。
そして、無事生理が始まったので通院したところ、
・内膜がきれいになくなっている
・血流が残っている部分もない
・血中のホルモンも陰性の値
とのことで、無事妊活再開OKいわれ、ついに死産後の通院が終了しました。

体調変化の記録

お医者さんに「OK」と言われたので安心しました。また、今回の生理に関しては、自分でも完全に元通りだな、と思っていたので、お墨付きをもらったなという感覚です。
週単位での自覚した体調の変化を記しておきます。

0週 死産、その後生理3-4目のような出血が続く。それ以外不調はなし。
4週 出血の量が一時的に増えて生理らしきものが起きた。
6週 出血は止まり、排卵していた。子宮内に血流が残っていた(病院で確認)。
7週 生理。ただし、少量の出血から始まりだらだら続くいつもと違う様相だった。その後出血はなし。
11週 生理。今度はPMSもPMDDもしっかりあり、出血した日からしっかり1日目の量で元通りだった。

12Wでの死産で、妊活OKとなるまで3カ月ちょうどかかりました。
長かったけどあっという間だったような。
それまでは不正出血がつづいたり様子が変だったのに、11週の生理に関しては、生理前のメンタルブレイク含め完全に元通りだったので、病院に行く前から「あ~この生理がきたらもう元通りだな」と自分でもわかりました。

「妊活再開してOK」について感じたこと

粛々とした気持ちでした。
嬉しさは特になく、焦りも特になく、体が元に戻った、じゃあ次は人工授精からか、と事実を受け入れたのみでした。
私は死産した日から、体が戻ればすぐ妊活しようと思っていたので、このまま次は人工授精の記録なのか、陽性の記録なのかになるかと思います。

前回と違うのは、いい意味で地に足がついて妊活に向き合えています。前回は「妊娠することで何かが変わる」ような、修学旅行前の小学生のような浮足立った感覚で、あらゆるものごとに一喜一憂していました。
卵胞が育っていなかっただの、排卵がまだかもだの、検査薬がまだ陽性にならないだの、それはもういろいろ。人生一回目の妊活だったので、それもまた仕方ないことなのかな、と思いますが「考えたところでしょうがないことを考えるな」とわかっていても、ふわふわして落ち着けなかったのが、今回はどっしりしています。
次に向けて卵胞チェックの予約をいれていますが、祝日を挟むから最適な日じゃないかも!と焦っていないし、iHerbの大量の妊娠検査薬で生理予定日付近から毎日化学実験する気も全くないです。前回はあれだけTwitterにへばりついていたけれど、今回はそういう不安な気持ちを吐き出したい衝動も一切ない。

死産を通して「妊娠出産が自然の巡りで、自分の力ではどうしようもない」ということを骨身に沁みて理解したのだろうなあ、と感じます。
粛々と、落ち着いて、また次の機会を待とうと思います。

仕事に復帰した

産後休暇を経て、無事仕事に戻りました。
仕事内容は休み前に元通り…と言いたいところですが、お尻がある仕事をしているので、時間経過によって代理で対応いただいたものが多く、期末のタイミングでは元通りと比較するとやや減少しました。
とはいえ、成果を求められる職場なので、相応の業務量を期末である3月末までにクリアしなくてはならず、初日は絶望していました。休暇中のぬるま湯のような生活から、急に冷や水につかることになって疲れもストレスも多めです。

人とのコミュニケーションについては、特に問題ありませんでした。
体調が悪いところから、急に2か月不在、マネージャーから理由を周知されることもなく元気に復帰……となると、まわりもある程度理由を察していたらしいです。しばしばメンタル疾患で人が休む職場なので、私もそう思われているかな~と思っていたのですが、聞き取りによると、妊娠関係だと察してました、という人はいました。

復帰後は、雑談もする仲の先輩後輩には何があったか伝えました。察してはいても、「死産」だとは思っていなかったみたいです。
話した反応は人によって色々で、女性は、完全に触れない人も、「大変だったね」と心配してくれる人も、自分の経験を話してくれる人もいました。男性は「なんといえばいいかわからない」という反応でした。

”妊娠出産”に身体的経験を伴わない男性には割とサクッと言えたのですが、女性に言うのはやや勇気がいりました。
未婚・既婚、子あり・子なし、どんな属性にかかわらず、女性って何らかの思想を「妊娠出産」に持っているとおもっていて、妊娠した時も男性には割と気軽に言えるけど、女性に言うのは憚られました。

私はジェンダーに敏感な人間なので、普段は男女の能力差なんて気にしないくせに、こんなところで男女の別があることに自分は変だと思っていましたが、やはり身体的な感覚が伴う限り、人間は男女で見える世界は違うだろうなと考えています。

死産した人間が言われていやだったこと

仕事場ではとくに”死産”に関してマイナスな感情は発生しませんでした。幸いにも周囲が最低限のマナーやリテラシーをもつ職場で働けていたのはラッキーだったと思います。
また、私生活でも、何を言われても特にマイナスな感情は発生しませんでした。”死産したこと”を知らない人には、言いたいな~と思う/思い切って言う程度で、目の前に赤子が現れようが、妊娠報告であろうが、どんな思想を伝えられようが、「そうだね、そういうこともあるよね」と受け止められましたた。
もともとそういうタイプなので、死産で落ちたメンタルが戻ったのだと思います。

唯一、言われて非常に不快だったのは私が死産をしたことを知らない人の「妊娠出産は計画通りにはいかないですからね。妊娠できるか、ということもありますし、生まれてきても病気とかいろいろあり得ますし…。」という言葉でした。
私自身も今までそういう表現を使った記憶があるし、その人自身がそういう経験をしたのかもしれないけれど、それ以降の話を聞く集中力が削がれる程度には不快でした。

場面は、今年子どもをつくろうと思っていてその上でどう私が今後のキャリアを築いていくか、という話を外部のキャリア相談サービスを利用していた時です。
諭されるような口調で上記の台詞を言われ、「そんなことは百も承知」「妊娠できるか、については検査もしたし実際妊娠もしたし、自分の体の機能は分かってんだよ」「実際に生まれ得ない子を妊娠して出産してるんだよ」と色々文句が浮かんでは言えずに、心の中で渦巻きました。
相手はまさか私の地雷を踏みぬいたとは思っていないだろうし、これが地雷だったとは私も思っていなかったのでびっくりしました。

私の状況を知らない人が、私にとって繊細な話題に触れるのがイヤだったのだろうか…。ともかく、教訓としては、「少なくとも私は、相手の人となりがわからない場合にパートナー/出産/育児やらの話題には一切触れない」と固く誓いました。
今回の私の地雷は致し方ないことだったし、今後も踏み抜かれる分には私は構わないが、他人を傷つけるのは嫌だな、やっぱりこの話題はださないでおこう、と決心しました。

総括

わりと元気です。
夜眠る前や、不安が強い時に「次もまた何か問題があって生きられない子だったらどうしよう…」などが過るときもありますが、過るだけで大丈夫そうです。仕事も上記に書いたこと以外での問題点があって大変だし、どうしようかと悩んでいる状況はありますが、元気です。

noteは書いている内容をわかりやすくするために「死産」という言葉を題名に使い続けていましたが、本人はケロっとしています。
元気に子どもを産むことを願って、進んでいこうと思います。

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