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【死産後の体調まとめ】死産後の1.5か月健診に行ってきた
死産・流産後の体調についてまとめた記事が少ないので、もしたどりついた方がいれば参考用に総まとめしておきます。
あと、本当に重要なのですが、妊娠出産は子どもが生まれなくてもお金がかかります。財布が痛いです。
妊娠出産を考えている人はせめて100万程度は蓄えを…。
時系列まとめ
2024/11/28 12W4D 死産当日
・直後は生理より出血が多いが、点滴の子宮収縮薬のおかげか3-4時間後にはおさまっていた
・1-2回、レバーのようなものが出てきた
・昼に分娩で夜には、夜用のナプキンでおさまる程度の出血になっていた
死産翌日以降
・処方薬はパルタン(支給を収縮させる薬)
・子宮の収縮痛が強く、波がある
・血は月経の2-3日目程度(ナプキン必須、おりものシートでは乗り切れない)
・たまに細長かったり、まるまっていたりするなんらかの塊が出てくる
・冬なのに、次の健診まで湯舟につかれない(地味に致命的だった)
死産後1-2週間
・子宮の痛みは引いた
・血の量は3日目程度で、少しずつ4日目程度に減っていくがだらだら続く
・何かが出てくるのは変わらず、量が減っていく
・赤い血が多め
死産後3週間 2024/12/18
・病院へ行ったところ、子宮内にまだ膜が残っているとのことで追加でパルタンを10日分処方された
・出血はおりものシートで十分な程度だったが、日に2-3回は変えないといけなかったりが続いている
・出血といっても赤褐色やピンクで鮮血ではなくなっている
・処方薬のおかげか、再度かたまりのようなものが少量ではじめる
死産後4週間 2024/12/25
・生理らしきものが起きる(血がだらだら続いていたが、突然再度鮮血になり量が増えた。ただし、通常の生理と比べるとかなり少量だった)
・生理らしきもののはじまってから6日で完全に血がとまった(今までのピンクやら赤褐色のものも含めて全くでなくなった。)
死産後6週間 2025/1/8
・病院で確認すると、排卵した形跡があった(明言されなかったが、周期を考えると、生理らしきものは本当に生理だったっぽい)
・子宮内は内膜が厚くなり、排卵の形跡があったので生理にむけて準備をしているように見えるが、一部血流が残っていたので完全復古ではない(血が続いているか確認されたので、場合によっては続く人もいる模様、その場合はホルモン剤で無理やり生理を起こすらしい)
・次の生理をまちたい、生理がくればほぼ完全に戻ったといえそう
死産後の手続きについて
・出産一時金については、直接支払制度を利用したため手続きは不要であった(しばらくすると所属会社の健康保険組合から、一時金支払い通知が届いた)
・産後休暇の手当は申請が必要だが、私の会社は産後休暇8週間が終わってからでないと手続きができなかった
・産後休暇の手当は申請後一か月で支払いになるため、少なくとも二か月程度は無給期間となった
・給料が発生しないので、会社が税金を代行して納めてくれないので、自分で支払わなければならない
・おそらく会社によって、時期によって申請がいつ届くかは変わるが、私は半年分の税金振り込みを3週間以内にしなさい、と通知がきて仰天した(金額はもちろん人によって変わると思うが、私は手取り給料の半分程度の通知だったのでかなり苦しかった)
私の所感
体が戻るのには時間がかかる
4か月というかなり初期の死産(流産)とはいえ、体が戻るのには時間がかかるのだと驚いた。血が止まるのはまるまる1か月かかった。ただ、それ以外の体調は死産後すぐに妊娠時よりもよくなった。
また、次の妊娠を早々に考えている私としてはやきもきしてしまう期間ではあるが、風疹ワクチンを打ったので2月いっぱいは避妊が必須なのは決まっており、体の回復を焦る必要がない期間がワクチンによって発生したのはよかった。
ネットによくある「生理が1-3回きてから」というのは、回復の経過は当時の妊娠週数や人、医師の判断によると思う。そもそも生理1回目がいつくるのか、どれを普通の生理と定義するのか……。
とにかく、どれだけ少なくとも3か月くらいは妊娠できない可能性が高いので存分に自由な時間を満喫するのがよいと思う。
【重要】非情なことにお金もかかる
これは非情すぎて本当に涙が出る。
・死産の場合は出産になるため保険がきかず、一時金から足が出た分は実費になる。私は-30万(染色体検査10万含む)だった。
・労働基準法で産後8週間は労働が禁じられているので、労働の代替である有給は使えないため、強制的に2か月の無給期間が発生する。また、産後休暇の手当は、産後休暇終了後しか申請できず、産後休暇の1か月後に支払いだった。
・社会保険料はかからないが、税金はかかる。給料がないので税金は直接支払の通知が届いて月末までの支払いを催促される。私はこれで病院代ほどでもないが、10万にはおさまらない金額がとんだ。
給料が入らない上に、出ていくお金の桁が大きくてかなりしんどい。最低100万くらいは準備しておいてほしい。余談で、私は現金貯金はほぼゼロだが、現物株式なら3日もあれば現金化できるので、だいたい株にして貯金としている。
気持ちが戻るのにも時間がかかる
これは体よりもひとそれぞれだと思う。
週数、思い入れ、命への考え方などで、どれだけ気持ちがしんどいかは変わってくる。
サイコパス判定にギリギリならない程度のドライな私でも、2週間は悪夢を見続け、不安障害のような症状が現れる程度に辛かった。一か月を過ぎたあたりで、「死産はつらかったけど、仕方ないことだった。前を向いて進もう。」とやっと通常のメンタルに戻れた。死産したことを思い出してももう涙は出ないし、過去の数々の記憶と同等、または、ターニングポイントとなった記憶として整理ができている。
霜に覆われた地面がきらきら輝くのを見て、「世界はきれいだなあ」とつぶやいて、死産前日にも同じ言葉を「なのになぜこの子は生まれてこないのか」と号泣しながら考えたことを思い出したけれど、そんなこともあったよな、あれはつらかったよな、と思える程度に元気になれた。
それでも、昨日死産後1.5か月で体の戻りを見るために病院に行くとかなりしんどかった。マタニティマークを見ると自分がつい二か月前にはつけていたことを思い出し、となりで分娩予約をしている妊婦さんを見ると遠い世界のような乖離感に襲われ、お腹の大きい妊婦さんには「もう胎動わかるんだろうな」とうらやましさを感じ、果てには画面に表示される診察券の番号で「私より早い人はそろそろ出産なのかな」とか思ってしまい、とにかく病院にいるのがしんどかった。診察が終わって自分の車に戻った瞬間に体が軽くなった。これは次妊娠するまで、そして妊娠しても変わらないと思う。
ただ、妊婦の期間がすべて幸せでないのはわかっている。私がうらやましいと感じている人たちにも過去はあるし、この妊娠の過程もすべて順調だったかはわからない。
ふと思ったのが、平安時代だったり過去はお産は穢れだった。命が生まれることがなぜ穢れなのか、私はずっと不思議でならなかったけれど、今回の死産に向き合うにあたって、穢れとして扱う理由がよく分かった。
エコーもない時代にお腹の子がどんな健康状態なのかなんて全く分からないわけで、産まれたとしても治療できない故に長くないということはいくらでもあったのだと思う。生まれるということはいずれ死ぬということ。
今でも、妊娠することは文字通り死と隣り合わせなのだなと感じた。
とにかく、私のように日常生活を送る分には一か月くらいで充分に元気に立ち直っている人もいるという記録を残しておく。