関西弁と関東弁
仕事で関西から東京に転勤となり、気づかされたことがある。
東京に行くまでは関西弁が東京の人にどのように感じられているのか分からなかった。
仕事を始めてからも特に気にもかけずに関西弁を使っていて、時々関西弁をイジられたりすることもあった。
ただ仕事中、何となくこちらの言うところのニュアンスと異なった意味でとらえられていることもあり、文化の違いなのかな、程度に思っていた。
ある時、ふと東京の人に自分が思っている以上に強い口調と感じとられているように思ったことがあり、こちらはそのつもりでなくても何となく相手を攻撃しているような口調として受け取られている気がした。
そのように思ったのは転勤してきてから約1年弱のときだったが、その時以来積極的に関東弁を使うようにした。そうすると、実感として分かるほど仕事中の会話や応対が格段、スムーズになった。
関西弁の東京の人への受け捉え方を身をもって感じる出来事だった。
それ以来、TV番組を見ていてもよく出演されているような関西出身の方々は話の文脈や内容、そしてその人のキャラクターによって関西弁と標準語を絶妙に使い分けていることに気がついた。
もちろんどちらが良いとかもないだろうし、人それぞれの性格や環境によっても違うのだろうけど、
このように、大人になってから違う文化、価値観を受け入れていくというのは新鮮で、大変貴重な経験だった。