えだまめはオシャレ。
「えだまめ」と聞いてどんなイメージが湧くだろう。
おつまみ、かな?
ビールの。
他には...特に何もおもいつかない。
もう半年ほど前になるんだけど、私は、もしかして、えだまめのフォルムってなんかすごい、オシャレなんじゃないかという、世紀の大発見をした。まさにコペルニクス的転回。
かの渡辺直美ブランド「PUNYUS」に立ち寄ったときのことだった。
さすが渡辺直美先生。
食べ物の柄の服やアイテムが多い。
その中にピアスがいくつかあった。
私はピアスをしない人種だが、かわいいのはいっぱいあるから見ることは見る。買わなくても。
で、その中の一つがえだまめだった。
他のは、ハンバーガーとか、ポテトとかだったかな?
それでさ、ハンバーガーとかはさ、なんか、こういう食べ物なんだなって認識して初めてかわいいって思うじゃない?
いや、かわいいとは思わないかもしれないけど。
ハンバーガーを形どったアイテムは、それがハンバーガーであるとわかっているが故のハンバーガーアイテムだと思うんだ私は。
でもさ、えだまめを見てごらんよ。
ナチュラルな緑色。
あの、形容しがたい曲線美。立体的な曲線美。
例ええだまめを知らない人がこのえだまめのピアスを見ても、これはこういった抽象的な、現代アート的なオシャレな物体なのだと認識することができる。
ほらさ、なんか、三角形のアクセサリーとかさ、ありますでしょ?
あれって別にサンドイッチでもなければおにぎりでもない、いわばそういう形をしている「よくわからないもの」なんだけど、それがなんかオシャレなフォルムなんだと認識されるわけでしょ?
えだまめのフォルムもそうなんじゃないかって。
私たち、特に日本人は、えだまめがえだまめだと分かってて、且つその「えだまめ」にはなんかこう、食べ物、強いて言えばおつまみ、極めて庶民的なおつまみというイメージが付きまとってるわけですな。
でもえだまめのフォルムとえだまめが持つイメージを切り離して考えたら、なんかこう、すごい、オシャレ。オシャレでアーティスティックな感じがする。
えだまめのピアスを見た瞬間、私の中のオシャレ概念とえだまめに秘められた可能性がすごく広がって、PUNYUSの店内でひとり、えだまめのピアスをみつめながら感動していた。
そして
「渡辺直美パイセン、すげぇ...!!!」
と尊敬の念を抱くと同時に
「えだまめにオシャレを見出す私、天才では??」
と思ったが、ピアスをしない人種なので何も買わず、この世紀の大発見を心に秘めて帰宅した。
ピアス、、したい、、、
けど、もう、耳に穴をあける時点で得も言われぬ恐怖に襲われるし、ピアスやイヤリングを付けられたとして、それが電車のドアに挟まれたり木の枝に引っかかったりして引っ張られたら、私の耳たぶがちぎれる......
みたいな妄想に憑りつかれて、お耳に飾り物をするのは大分先の話、来世あたりになりそう。
っていうか、両耳からえだまめぶら下がってるの、想像するとなかなかシュールだね。